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プレミアで無傷の6連勝→3連続ドローで失速。かつての凄みが感じられないマンC。希代の名将は難局を乗り切れるか【現地発】

プレミアで無傷の6連勝→3連続ドローで失速。かつての凄みが感じられないマンC。希代の名将は難局を乗り切れるか【現地発】


 現地1月10日に行なわれたFAカップ3回戦のエクセター戦は、10-1と圧倒的な大差で勝利したマンチェスター・シティ。

 一方でプレミアリーグではどうか。7日のブライトン戦は1-1で引き分けた。この結果、サンダーランド戦(0-0)、チェルシー戦(1-1)、そしてブライトン戦と、2026年に入ってから国内リーグで3試合連続のドローを喫した。

 首位アーセナルが8日のリバプール戦を引き分けたため、2位シティとの勝点差は「6」のまま。しかしシティとしては、11月末からリーグ戦で無傷の6連勝を飾った勢いが一気に萎んだ格好だ。英BBC放送は「3試合連続の引き分けで、プレミア優勝から大きく遠のいた」と否定的に伝えた。

 失速の主因は、相次ぐCBの故障だ。もともとジョン・ストーンズが怪我で離脱しているところに、4日のチェルシー戦でルベン・ディアス(ハムストリング)とヨシュコ・グバルディオル(腓骨骨折)が揃って故障。前者は6週間の離脱が予想され、後者は手術を受ける予定で4~6か月程度の離脱が見込まれている。

 実際、ブライトン戦でも不安定さが目立った。試合序盤こそシティが攻勢。ボールを支配して敵陣に押し込み、41分にPKからFWアーリング・ハーランドが先制した。CBに故障者続出の緊急事態により、レンタル先の2部ワトフォードから急遽呼び戻され、スタメンに入った20歳のCBマックス・アレインも、きっちり仕事をこなしていた。前半の出来から言えば、シティの勝利は揺るぎないように見えた。

 ところが後半途中から突然の失速──。60分に三笘薫にミドルシュートを決められ、同点に追いつかれた。この場面では日本代表にスペースを与えたうえに寄せも甘く、容易にミドルシュートを許してしまった。
 
 その10分後にもブライトンのロングボールを右SBのマテウス・ヌネスがクリアできずに後逸。SBとしてはあまりにお粗末な守備で、サイドから三笘の突破を許し、大ピンチを招いた。この時間帯のシティは地に足がつかず、ひたすら慌てている印象だった。

 試合終盤に畳み掛けるように猛攻を仕掛け、ハーランドやMFラヤン・シェルキが決定機を作ったのはさすがの一言だが、シュートは決まらず、1-1のドローで終えた。

 ハマった時の勢いはあるが、時間帯によっては恐ろしいほど安定感を欠く──。これがシティを取材した印象で、絶好調時に比べると、かつての凄みは感じられなかった。

 だが試合後、ジョゼップ・グアルディオラ監督はチームのパフォーマンスを褒め、ゴールを決められなかったことに問題があると話した。

「我々のプレーとエネルギーは素晴らしかった。ゴールも期待できたが、ボールをネットに入れられなかった。それだけだ。センターバックが足りていないので、守備に不安を感じているのは事実。ただ我々のアプローチは素晴らしかった。残念ながらゴールが生まれなかった。これが直近3試合の分析だ」

 英メディアでも、シティのスランプについて様々な分析が出ている。

 ペップの言葉通り、決定機をモノにできていないのはそのひとつ。クラブ情報サイトの『シティ・エクストラ』は「ハーランドやベルナルド・シウバらが複数の決定機を外しており、フィニッシュの精度が低い」と指摘した。実際、直近3試合では5.61ものゴール期待値(xG)を記録しているが、挙げた得点はわずか2点。しかも、そのうち1点はPKによるものだ。
 
 また英衛星放送『スカイスポーツ』は、やはりレギュラーCB陣の怪我の影響が大きいと報じている。たしかに今季のシティは、グバルディオルとディアスのCBコンビを軸に、右SBにヌネス、左SBにニコ・オライリーを起用する試合が多い。この4人が揃うことで、「安定感とダイナミズム」の調和が取れていた。

 ブライトン戦では、マックス・アレインとウズベキスタン代表アブドゥコディル・クサノフの若いCBが印象的なプレーを見せたとはいえ、最終ラインの連係や安定感が90分、持続していたかと言えば、疑問符がつく。特に本職がSBではないヌネスは大きな穴になっている。

 また『スカイスポーツ』は、試合終盤のプレーに問題があると伝えた。

「ペップのサッカーは、信じられないほど多くのエネルギーを必要とする。指揮官は、常にピッチの高い位置でボールを回してチャンスを作りたい。そして、ボールを奪われたら、リカバリーのため全力で速く走ることが求められる。だが疲れてくると、ミスが起きる。今シーズン、シティが失点したリーグでの19失点のうち、68%は後半に、さらに48%は試合終了20分前に記録している。ここに問題があるのは明らかだ」
 
 たしかにブライトン戦では、三笘のゴールを境に突然失速した。こうしたスランプを受け、英BBC放送にシティ・サポーターが意見を述べていた。サポーターならではの辛辣な声であり、その内容は的を射ている。

「ブライトン戦は、我々にとって恥ずべき内容だった。三笘にスペースを与え、プレッシャーもほとんどかけなかった。あまりに簡単にゴールを許した。また、シュートも決めきれない。多くの課題を抱えているのは明らかだ。冬の市場でイングランド代表DFマーク・ゲイの獲得報道が出ているが、彼の補強が叶わなければ、プレミアリーグ優勝は考えられない」

 シティで通算6度のプレミアリーグ優勝を誇るペップ・グアルディオラ。稀代の名将は、この難局をどう乗り越えるか。

取材・文●田嶋コウスケ

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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