「管理しすぎると創造性を損なう」
──では逆に、発注する立場で気をつけることはありますか。
発注する場合、最初に提示した以上のことは求めないようにしていますね。自分が発注するからには、その成果物が予想に反するものであっても、それは発注した自分の責任だと思います。
そういう意識で発注すれば、相手も自由にアイデアを出してくれると思うんですよ。そこを管理しすぎると、結局「言われたことだけやってりゃいいや」ってことになっちゃって、その人の創造性を損なうことになるので。
特に音楽の発注とかの場合は、そういう「自由さ」が必要なんじゃないかと思いますね。
人にものを頼むって、自分ができないから頼んでるわけじゃないですか。なので、直しを要求するにしても、最低限そのリスペクトは持つべきだと思います。
──ところで『正反対な君と僕』のエンディングはPAS TASTAですよね。来春放映の『左ききのエレン』の音楽担当もパソコン音楽クラブです。どちらもトーフさんと親しいミュージシャンですよね。
PAS TASTAがエンディングということを本当に知らなくて、びっくりしました。結果、ある種のコラボみたいになって、ありがたいですね。パ音にしてもそうで、昔から知っているみんなが、こういう仕事をやれてるのは本当にうれしいですね。
やっぱり原作者の阿賀沢先生が音楽好きな部分や、作品の持つテイストで、近しいミュージシャンが集まってる感じも、アニメ制作チームの皆さんの意図というか意気込みが感じられますよね。そこに自分も混じれたという点では、非常にうれしいなと思います。
#2に続く
取材・文/Shoichiro Kotetsu 撮影/濱田紘輔

