関西の演劇を盛り上げるべく、話題のテレビドラマや映画から着想したオリジナル舞台を届けるプロジェクト『関西演劇企画』の第2弾が2026年3月に大阪で、4月に東京で上演されます。このたび、公演タイトルが舞台小説『奇喜怪快』(ききかいかい)に決定、メインビジュアルが公開されました。

今作『奇喜怪快』では、小泉八雲の作品に描かれるキャラクターをモチーフにした役どころが多数登場します。
今を生きる私たちの心にそっと問いを投げかける現代怪談演劇をお届けします。
あらすじ
匿名の言葉に心を削られ、居場所を失った高校生・小泉カイ。怪談好きという“個性”が、彼を孤独へと追い込んでいく。そんな彼が辿り着いたのは、社会からはみ出した者たちが集う不思議な寺「善幸寺」。そこで出会うのは、人ならざる者たちと、癖だらけの優しさ。怪談と現実が交錯する中、カイの運命は静かに動き出す――
怖くて、可笑しくて、そしてどこか希望が灯る、現代怪談演劇。
■小泉八雲とは
ギリシャ生まれ・英国育ちの作家・英文学者。明治時代に来日し文化や風習に深く魅了され、日本の歴史や、怪談話を熱心に収集する中で、これらの話を英語で文学作品として書き上げる。代表作『怪談』(Kwaidan)に収録されている「雪女」や「耳なし芳一」といった物語は特に有名で、近代化の中で失われつつあった「古き良き日本の姿」や、日本人の持つ独特の精神世界を、愛情深く、かつ詩的な文章で世界に伝えた。
作・演出:高梨 由 コメント
舞台小説『奇喜怪快』は、社会の枠からはみ出てしまった主人公カイの物語。笑いとゾクっとする怖さが交錯しつつ、哀しさを感じながらも心が少し軽くなる、そんな怪談の様な不思議な舞台です。弱さも個性も全部自分だと受け止めて、もう一度自分を弾いた世界と向き合えたなら何かが変わるかもしれない。
そのアンサーを探しながら――
現代の闇にライトを照らすことは出来なくとも、蝋燭の火を灯せるような作品に出来たらと思います。