アメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共催によるサッカー・ワールドカップが6月にスタートする。森保一監督率いる日本代表は、これまで跳ね返され続けてきたベスト16の壁に挑む。
前回大会ではスペイン、ドイツという優勝経験のある強豪国を撃破。昨年は親善試合とはいえ、過去に一度も勝ったことのないブラジルに勝利した。これまでで最高の成績を残すことは、決して夢物語ではなくなってきている。
大会が終われば、避けては通れない問題が勃発する。それは次期代表監督の選出だ。スポーツ紙サッカー担当記者は次のように話す。
「森保監督は代表監督就任8年目ですからね。これは日本代表監督としては最長で、世界的にも見ても長い。代表チームを15年ほど率いたドイツのヤアヒム・レーヴやウルグアイのオスカル・タバレスのような例はありますが、これは異例中の異例。世界的には2年から4年が妥当です。よほどのことがない限り、通常ならW杯後に交代するのが自然の流れでしょうね」
当然ながら、日本サッカー協会は検討段階に入っている。サッカージャーナリストがその流れを解説する。
「通常は技術委員会が有力候補者を推薦。サッカー協会の理事会などで決定します。W杯後に候補者のリストアップを開始していたら、空白期間ができかねない。すでに技術委員会として候補者リストアップを開始し、ある程度は絞り込んでいることでしょう」
そのリストの中には国内外の候補者が含まれているようだと、前出のサッカー担当記者は明かすのだ。
「国内なら昨年、鹿島アントラーズを優勝に導いた鬼木達監督や、前U-23監督だった大岩剛氏が候補でしょうね。一部では日本代表の長谷部誠コーチを推す声があるようですが、さすがにJクラブでも監督経験はないですからね。海外では前ポーランド代表監督のミハウ・プロビエシュあたりでしょう。ただ、世界に見れば、W杯出場は逃したものの、代表監督として実績のある人間や強豪クラブで指揮を執っている名将も多い。水面下で接触している可能性はあると思います」
ただし、問題もある。仮に森保監督が今回のW杯で思わぬ好成績を残した場合、続投論が盛り上がりかねないからだ。前出のサッカージャーナリストは、
「確かにその可能性はゼロではないですが、それでは同じような戦術をまた次の代表チームに引き継ぐことになる。世界のサッカーから取り残されかねないので、難しい問題ですよ」
監督によってチームは激変する。サッカー協会の動きはこれから激しくなるのだ。
(阿部勝彦)

