変わっていく日常
彼の帰宅が目に見えて遅くなり始めたのは、数ヶ月前のことでした。 「最近忙しくて」という言葉とともに、以前は週に1回ほどだった飲み会の予定が、週に3回、4回と急増していったのです。
疲れているはずなのに、家でもスマホを肌身離さず持ち歩き、テーブルに置くときは必ず画面を伏せる。そんな不自然な仕草に、私の胸の奥には、消えないざわつきが生まれ始めていました。
確信へと変わる瞬間
ある夜、飲み会から帰った彼の服から、私の持っていない甘い香水の香りが漂ってきました。「誰かとぶつかったの?」と軽く聞くと、彼は「さあ、気づかなかった」と素っ気ない返事。
その翌日、決定的な瞬間が訪れます。 日付が変わる頃に帰宅した彼から、昨日と全く同じ香りが彼から立ち上ったのです。 「また飲み会だったの?」と尋ねると、彼は視線を逸らしながら「うん、昨日と同じメンバーで」と答えました。
同じメンバー、同じ香り。その瞬間、私の違和感は「確信」へと変わりました。
