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【どうすればプロテニス選手になれる? 第16回(最終回)】プロ転向後の拠点│後編<SMASH>

【どうすればプロテニス選手になれる? 第16回(最終回)】プロ転向後の拠点│後編<SMASH>

錦織圭などの活躍以降、「テニス選手になりたい!」「子どもをテニス選手にさせたい!」と考えているジュニアや親が多くなりました。しかし、根本的な問題として、どうすればテニス選手になれるのでしょうか?プロになるまでの道筋を詳しく紹介していきます。

 最終回は、前回に引き続きプロ転向後の拠点について。解説は、プロとしてツアーを回り、引退後はMTSテニスアリーナ三鷹を運営しながらコーチとして選手を指導している増田健太郎氏です。

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実力と経済力があれば海外へ

 プロになった後の拠点は大まかに3つあり、前回は味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)と国内の民間のテニスクラブ(または大学のコート)を紹介しました。最後は海外のアカデミーを拠点にする場合です。

 日本で最も有名なのは錦織がアメリカのIMGアカデミーを拠点にしていることでしょう。練習相手がたくさんいて、遠征には日本よりも簡単に行けるため魅力的ではあります。ただし、誰でも行けるわけではありません。 

 増田氏によれば、選手に紹介したスペインのアカデミーは、練習拠点にしてコーチと遠征する契約で年間約600万円かかるそうです。その他に生活費に車や家も必要になってくるので、かなりの出費を覚悟しなくてはいけません。「自分の経済力で、どこまで良い環境が作れるかです」と増田氏。
  海外を拠点にするメリットと注意点も教えてくれました。「海外の選手たちの練習量の基準は日本とは違います。皆がハードな練習量をこなしている環境に身を置くことで、自分の中の甘い基準を変えていけるようになります。ただし、実力が伴わないのに海外を拠点にすると、お客さんになってしまいます。コーチたちはグランドスラムで勝てる選手を作りたいと思っているので、それに見合わない選手が行った場合、真剣に向き合ってくれるかは難しいところです。自分の実力と経済力に見合った場所で練習を積んでレベルアップしていくべきです」

 プロ転向時にはNTCを拠点にし、数年後にスペインへ拠点を移した内山靖崇は、「何年もプロでやってきて、自分の中で何か変えたいと思っていました。新しいものを取り入れたいと思ったので、スペインで挑戦することにしました」と、変更理由を話してくれました。 

 プロ転向時には、実力と共にスポンサーを獲得して、良い環境で練習できる準備を整えることを目指してください。
 西岡良仁からのメッセージ

「色々な経験が必要で、(ジュニア時代に)世界を見ていることは大前提です。それをクリアできていれば、あとは覚悟です。甘えがきかない世界なので、僕はジュニアの頃から色んなものを犠牲にしてきました。他の選手もそうです。遊ぶ時間を捨ててテニスに打ち込んできたからこそ今があると思っています。休みに友達とわいわいとご飯を食べるとか、そういうことを犠牲にできるか。だから、僕らの中には意地がある。大学で友達と楽しい時間を過ごしてプロになろうという人とは覚悟が違うかなと思います」

添田豪からのメッセージ

「軽い気持ちなら、ならない方がいいかな(笑)。つらいことの方が多いですし、お金も時間もかかるし、プライベートはなく、プレッシャーはあるし…。プロになったら大変なので、自分がどこまでやる気があるのか冷静に判断すること。特に駆け出しの頃は大変です。成功すればお金はもらえますが、そこまで行く覚悟があるのかというところです。自分の場合は覚悟もありましたし、できるという自信がありました。だから、迷っているなら、覚悟を決めてからの方がいいです」
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 プロになりグランドスラムに出場するレベルに行くためには、小さい頃からの努力と周りのサポートが不可々です。そして、必ず夢を叶えるという強い意志を持続させること。険しい道を切り開き、プロとして活躍する選手が増えることを願います。

取材・文●スマッシュ編集部
※スマッシュ2018年8月号から抜粋・再編集

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配信元: THE DIGEST

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