2026年のテニスシーズン開幕戦である男女混合国別対抗戦「ユナイテッド・カップ」(1月2日~11日/オーストラリア・パース、シドニー/ハードコート)は大会最終日の現地11日に決勝を実施。ポーランドがスイスを2勝1敗で下し、殊勲の大会初優勝を飾った。
23年に始まった本大会は18カ国の男女混合チームが6グループに分かれてグループリーグ(総当たり戦)を行ない、各組1位と同2位の中で最も成績の良かった2チームの計8チームが準々決勝に進出。試合は男女各シングルスと混合ダブルスの3試合で構成される。
ポーランドとスイスはグループリーグを共に2勝0敗で通過。現地10日の準決勝で過去2度の準優勝を経験しているポーランドは昨年決勝で敗れたアメリカに、スイスはベルギーに勝利し、決勝へと駒を進めていた。
迎えた決勝戦、第1試合の女子シングルスでポーランドは四大大会6勝を誇るイガ・シフィオンテク(元1位/現2位)を投入。しかしツアー10勝の実力者ベリンダ・ベンチッチ(元4位/現11位)を相手に6-3、0-6、3-6の逆転で敗れ、早くも絶体絶命の状況に立たされた。
それでも続く男子シングルスでは、今大会でヒザのケガから約7カ月ぶりに実戦に復帰したフベルト・フルカチュ(元6位/現83位)が、今季限りでの現役引退を表明している40歳の名手スタン・ワウリンカ(元3位/現156位)を6-3、3-6、6-3で破って1勝1敗のタイに。そして運命の混合ダブルスではヤン・ジエリンスキ/カタリナ・カワがヤクブ・パウル/ベンチッチを6-4、6-3で下し、ポーランドの勝利が確定。ついに“3度目の正直”を成し遂げた。
グループリーグのドイツ戦でアレクサンダー・ズベレフ(元2位/現3位)、準決勝のアメリカ戦でテイラー・フリッツ(元4位/現9位)と対トップ10選手2勝を含むシングルス4勝1敗の好成績を残し、チームの優勝に大きく貢献したフルカチュは決勝戦後、感謝の言葉を交えて心からの喜びをこう表現した。
「言葉が出ない。本当に信じられない気持ちだ。自分だけではなく、ポーランドテニス界にとっても本当に大きな一日になったし、我々が国としてどれだけ強いかも示せた。2度もあと一歩のところで優勝を逃していたから、このトロフィーを獲得できたことは特別だ。チームのみんなと僕たちを支えてくれた全ての人に感謝したい」
続いてシングルス3勝2敗で大会を終えたシフィオンテクも「本当にチームでつかみ取った優勝だと思う」とうれしさをあらわにしつつ、「フビ(フルカチュの愛称)の長い月日を経てのカムバックは本当に素晴らしかった。圧巻のプレーだったし、彼の決意と姿勢が私たち全員を鼓舞してくれた。ダブルスチームのプレーも素晴らしかった」とチームメイトを称えた。
一方敗れたスイスは惜しくもユナイテッド杯初優勝はならず。それでも今大会シングルス5戦全勝で決勝のMVP(最優秀選手)に選ばれたベンチッチは「今回はほろ苦い結果になってしまったけど、自分たちを誇りに思っていいと思う。人生でも数少ない素晴らしい1週間だった」と前を向いた。
文●中村光佑
【動画】ポーランドVSスイスの「ユナイテッドカップ」決勝ハイライト
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