行楽の秋である。ゆっくりと、ハイキングや紅葉狩りに赴くことができれば最高だ。しかし一方で外出や遠出ができなくとも、手軽に秋を感じられる方法がある。
淡路屋の弁当『きつねのへそくり』を買うだけで万事解決だ。個人的には秋を感じるためにいただく駅弁は、この一択だと思っている。その理由について以下、説明させてほしい。
・パッケージが秋らしい
まず目を引くのは、パッケージデザインだ。細長い弁当箱を、キツネと木の葉があしらわれたケースで包んである。木の葉の中には、キツネの尻尾やドングリなどが隠れている模様。
思わず手に取りたくなる秋らしいパッケージかつ、商品名『きつねのへそくり(オンラインショップ税込1380円)』を絵に落とし込んだ秀逸なデザインである。
しかし、ここはまだまだ序の口。『きつねのへそくり』が本領発揮するのは、蓋を開けてからだ。
・見た目の彩りの豊かさ
開けてびっくり、彩りがそれはそれは豊かなのだ。まずはじめにイチョウ型にくり抜かれた黄色いかまぼこと、紅葉型のオレンジ色のにんじんに引き付けられる。
そして2種類の油揚げと銀杏、細切りにしたごぼうとにんじんがギッシリ。落ち葉でいっぱいの、秋の地面のようだ。キツネがどこかからご飯を運んできて、せっせとこの空間を作ったイメージが湧いてくる。
同じく淡路屋の駅弁に『きつねの鶏めし(オンラインショップ税込1080円)』という商品がある。そちらもまた、キツネを想起させるひと箱で記者はとても気に入っているが『へそくり』はより絵画的であると感じた。
