・キッズメニューがバーミヤンの5倍
そんな私の苦闘をよそに、妻と娘は楽しそうにメニューを選んでいる。妻はパスタ系と『オニオングラタンスープ』に決めたようだ。が、ここで第二の衝撃が走った。娘が指差したお子様プレートの価格である。
税込1078円……?
ちょっと待ってくれ。いつもお世話になっているバーミヤンの『キッズメンメン』なんて219円だぞ? その5倍だと……? 私よりもはるかに上等な食事をしている。これがロイヤルホストの物価なのか。
しかし、運ばれてきた『おこさま煮込みハンバーグプレート』(こちらは税込968円)を見て納得した。大人のハンバーグをそのまま小さくしたような本格的な仕上がりで、野菜も彩り豊か。ちゃちさは皆無だ。
なるほど、これは1000円もやむなし。
ドリンクバーも、よくあるサーバーだけでなく、ピッチャーに入ったジュースが並んでいる。その様子を見て娘は「ここだけホテルみたいだね」と言っていた。かわいい。
・パフェが放つ王者のオーラ
私の海老は光の速さで消え去ったが、妻と娘の満足度は高そうだ。ところが、ここで妻が追撃の一言を放った。「パフェ食べていい?」
彼女が頼んだのは『ホットファッジサンデー』という商品。サンデーか、それなら安そうだな。しかし、お値段は税込1133円と聞いて撃沈。
サイゼならワインとメイン料理とデザートが楽しめる金額である。それをパフェ1つに投入するとは……。サイゼで無限ループする “あのBGM” を懐かしく思いつつ、私は無言で頷くことしかできなかった。
しかしその後、テーブルに到着した物体を見て、我々は思わずひれ伏した。見よ、この圧倒的な王者のオーラを。うず高く盛られたベルギー産アイスクリームに、別添えのビターなチョコレートソースをかける。
チョコとアイスが織りなす絶妙なコントラスト。妻はみんなでシェアするつもりで頼んだようだが、一口食べた娘がスプーンを手放すことはなかった。
パフェ、それは幸せの食べ物であり、幸せを具現化したもの。パフェを食べる以上の幸せが、この世界にどれだけあるというのか? 5歳児に人生の真理を悟らせるほどの破壊力。1133円は決して高くなかった。
