最新エンタメ情報が満載! Merkystyle マーキースタイル
1年目からタイトル争いをしなければ! F1復帰を果たすフォードの過酷すぎる目標……新規参入組アウディと目標が異なるのはなぜなのか?

1年目からタイトル争いをしなければ! F1復帰を果たすフォードの過酷すぎる目標……新規参入組アウディと目標が異なるのはなぜなのか?

レッドブルにとって2026年のF1は、チームの歴史の新たな1ページの始まりとなる。2005年のチーム創設以来、初めて自社製パワーユニット(PU)でシーズンに挑むことになるからだ。

 PUを自社で開発することは、シャシーと統合するという面に於いては大きなメリットをもたらすことになるはずだ。しかし、フォードの協力を得られるとはいえ、自社で開発するPUがどれほどの競争力を発揮できるかという点については、未知数の部分が大きい。

 フォード・パフォーマンスのディレクターであるマーク・ラッシュブルックは以前、社内で設定した目標は達成されており、プロジェクトは順調に進んでいると明かした。しかし真に重要なのは社内での目標を達成したかどうかよりも、立てた目標が他のPUメーカーに対して上なのか下なのかということだ。

 ラッシュブルックは、F1への挑戦が簡単になるとは考えていない。しかしその一方で、1年目を捨てる余裕などないことを認識している。

 それは、マックス・フェルスタッペンの将来にもつながることだ。フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルミューレンは、2026年シーズンはフェルスタッペンの将来にとって、非常に重要になるだろうと語っている。これは、2027年にドライバー移籍市場が大きく動くと予想されていることを考えれば、当然のことといえよう。

 ラッシュブルックは、フォードのF1へのコミットメントは、特定の人物……つまりフェルスタッペンの去就に依存するものではないと明言した。しかしその一方で、フェルスタッペンと共に戦えることを嬉しく思っているとも語った。

「彼はこの世代を代表する才能だ。レッドブル・フォード(RBPT)のPUを搭載したマシンにチャンピオンが乗っているということは、当然重要なことだ。我々はチーム、PU、そしてマシンを設計している人たちのことを信頼している。しかし最終的には、ドライバーが全力を出し切れるかどうかということにかかっている。そして我々は、マックスがチャンピオンだと信じている」

 ラッシュブルックはmotorsport.comのインタビューにそう語った。

 しかしラッシュブルックは、フェルスタッペンがいなくなったからといって、フォードのF1への関与を終了するようなことはないとも強調した。

「マックスは重要なメンバーだ。しかし、『彼がチームを去ったら、我々も去る』というほどのものではない。チームには自信を持っているし、将来的には他のドライバーを獲得することもできるだろう」

フェルスタッペンを引き留めるために必要なこと

 理想的なシナリオは、フェルスタッペンが2027年以降もチームに残ることだ。フォードはそのために必要なことを、十分に認識している。

「レーサーとして、我々は何があっても勝ちたいと思っている。だからこそ、コース上でパフォーマンスを発揮することが重要なんだ」

 そうラッシュブルックは語った。

「新しいレギュレーションにより、2026年はパドックの全員にとって厳しい年になることは承知している。そしてドライバーが誰であるかに関わらず、チームとして結果を出すことが重要だ」

 フェルスタッペンとレッドブルの契約には、パフォーマンス条項が存在していると言われる。つまり一定以上のパフォーマンスを発揮できなければ、フェルスタッペンは自らの意思でチームを離れることもできるというわけだ。それを考えれば、フォードは久々のF1挑戦にもかかわらず、1年目からしっかりとパフォーマンスを発揮……しかも優勝を争えるようなパフォーマンスを発揮できなければならないということだ。


「私のコメントは、マックスとは無関係だ。だが、勝利を目指してコースに立ちたいと考えている」

 これは新規参入メーカーとしては野心的な発言とも言える。例えば同じように2026年から自社製PUを投入して新規参戦するアウディは、チャンピオン争いに加わる時期を2030年に設定している。つまりレッドブル・フォードとは、そのタイムラインに関する考え方が大きく異なっているよう見える。

「確かにそうだが、彼らは我々とは異なる立場にいると思う。チームの状況、マシンの状況などね。チームがどんなマシンを提供できるかという点では、レッドブルでは既にそれを確認できている。その一部は、2026年にも引き継がれるだろう」

 そうラッシュブルックは語った。

「バルセロナとバーレーンでのテストで、自分たちの本当の姿が分かるだろう。何があってもグリッドの最前線に立ちたいと思っている。新型PUが大きな挑戦になることは承知しているが、それが我々が意図するところだ。たとえそうならなくても、目指す場所に辿り着くために、できる限りのことをするつもりだ」

多様なメンバー

 RBPTのプロジェクトは、非常に多様なメンバー構成となっている。レッドブルとフォードで働いてきたメンバーに加え、昨年までレッドブルのPUパートナーであったホンダ出身者、メルセデスから移籍してきた面々もいる。

 このことは、様々な知識を集結できるということを意味するが、それぞれが異なる経歴を持っているため、それらをうまく連携できるような体制を構築することが重要だ。

「それは常に課題だ」

 ラッシュブルックはそう語る。

「既存のエンジンメーカーには、既に独自の文化があった。今回の場合は文化を育むことが目的だった。少なくともミルトンキーンズ(レッドブル)のキャンパスには文化があった。だから新しい人材が加わり、そこに適応していくのだ。しかしパワートレイン部門の従業員がゼロから500人以上に増えた今、全員にその文化を受け入れてもらう必要がある」

 ラッシュブルックによると、フェルスタッペンはこのプロジェクトに強い関心を示しているという。このことは、PUのパフォーマンスといった技術的なフィードバックを得るためだけでなく、ファクトリーで働く全員へのメッセージとしても重要なことだ。

「彼は何度も施設にやってきてくれた。チームにとっては、彼の関心が伝わり、そして彼がそこにいてくれるというのは素晴らしいことだと思う。彼がチームを気にかけていることを示すのは、確かに重要なことだ、彼が関心を示してくれたこと、そしてチームが2026年に向けて何を成し遂げようとしているのかということに自信を持てたのは、素晴らしいことだった」

あなたにおすすめ