今季、マイアミ・ヒートのトップスコアラーとしてオフェンスを牽引しているのがノーマン・パウエルだ。
32歳のスウィングマンは、ここまで33試合に出場して平均23.8点をマーク。プロ11年目にしてキャリアハイのアベレージを叩き出すなど、充実のシーズンを送っている。
そんなパウエルが期待されているのが、オールスター初出場だ。昨季所属したロサンゼルス・クリッパーズでも、当時の自己ベストとなる平均21.8点を記録していたものの、惜しくも選出を逃していた。
2015年のドラフト2巡目全体46位指名でNBAキャリアをスタートさせたパウエルは、もはやベテランの域に達している。それでも、新天地でトップスコアラーを務めているのだから、11年目にして初のオールスター入りを飾る可能性は決してゼロではない。
もっとも、ここからパウエルがスターター枠に入ることはさすがに厳しい。第2回のファン投票中間発表では、イースタン・カンファレンス18位の19万9753票を獲得。ファン投票が50%、現役選手たちとメディアパネルの投票が各25%を占め、合計のウェイトスコアの順で決定する現在のフォーマットで、イーストの上位5人に入り先発の座を掴むのは難しいだろう。
そのため、パウエルがオールスター入りを飾るためには、ヘッドコーチ投票で多くの支持を集め、東西合計14人のリザーブ枠に入ることが現実的な方法となる。
そうしたなか、パウエルへ頼もしい支持者が現れた。現地時間1月10日(日本時間11日、日付は以下同)のインディアナ・ペイサーズ戦で、ヒートは99-123で大敗し、パウエルもフィールドゴール成功率16.7%(2/12)で6得点と不発に終わるも、敵将のリック・カーライルHCから称賛を送られていた。
「ノーマン・パウエルはあのチームにとって非常に重要な選手だ。今夜の彼は調子が上がらなかった。ただ、パウエルは私にとって今年のオールスターだ。彼に投票するつもりだ。公の場でこう発言することに何の問題もない。彼は今年、ヒートにとって本当に素晴らしい存在になっている」
ヒートは11日のオクラホマシティ・サンダー戦も落として3連敗。それでも、イースタン・カンファレンス8位の20勝19敗(勝率51.3%)と勝ち越しており、プレーイン・トーナメント出場圏内にいる。
オールスターのリザーブ投票の結果は、毎年1月末に公開されるのだが、敵将が相手チームの得点源を絶賛し、投票を予告するのは珍しい。それほど、パウエルはリーグ全体へインパクトを与えているに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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