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ハリウッド美容専門大学校が選んだ次の学び方 創立100周年で見据える美容教育の未来

なぜVRという方法が選ばれたのか

新しい学びの形を考えるうえで、ハリウッド美容専門大学校が選んだのが、VRを活用した教材でした。VRという言葉だけを聞くと、最先端の技術や特別な設備を想像するかもしれません。しかし、今回の取り組みの本質は、技術そのものではなく、学びやすさにあります。

美容師国家試験の実技は、講師の手元や体の使い方を間近で見て学ぶことが重要です。ただ、教室での授業では、見る位置やタイミングに限りがあり、細かな動きを何度も確認することは簡単ではありません。そこで着目されたのが、講師の技術を360度の映像として残し、さまざまな角度から繰り返し確認できる方法でした。

この教材では、普段は見ることが難しい距離感や視点からも技術を捉えることができます。動きを止めて確認したり、必要な部分だけを見返したりすることで、自分の理解度に合わせた学習が可能になります。教室での学びを置き換えるのではなく、補い、深めるための仕組みとして位置づけられています。

また、VRゴーグルがなくても視聴できる点も特徴です。特定の場所や時間に縛られず、自宅や移動中など、空いた時間を使って学習できることは、忙しい社会人にとって大きな意味を持ちます。まとまった練習時間が取れない場合でも、短い時間を積み重ねることで、技術への理解を深めていくことができます。

このように、VR教材は「新しいことをやるための道具」ではなく、「学び続ける人を支えるための手段」として選ばれました。変化する時代の中で、誰もが自分のペースで技術と向き合える環境をどうつくるか。その問いに対する一つの答えが、この取り組みに表れています。

学ぶ側の視点から見えてくる、この取り組みの意味

このVR教材は、実際に学ぶ人にどのように受け止められているのでしょうか。社会人クラスに在籍する学生の声からは、この取り組みが目指している方向性がよりはっきりと見えてきます。

通信業界で働いていたという52歳の学生は、「手に職をつけたい」「生涯現役で働きたい」という思いから、ハリウッド美容専門大学校への入学を決めたと語っています。年齢やこれまでのキャリアに関係なく、新たな技術を学ぶ選択肢があること自体が、今の時代らしい背景と言えるでしょう。

VR教材を使った国家試験対策講座では、講師の技術を見ているうちに、自然と自分の手が動いていたといいます。それほど映像が具体的で、実際の動きをイメージしやすかったということです。繰り返し視聴できるため、限られた時間でも復習に役立てられる点は、忙しい社会人にとって大きな支えになります。

また、VRゴーグルだけでなく、スマートフォンでも視聴できることから、移動時間などのちょっとした空き時間を学習に使える点も評価されています。学校にいる時間だけが学びの場ではなく、日常の中に学習を組み込めることは、継続するうえで重要な要素です。

ここで注目したいのは、学生個人の努力や挑戦が強調されているわけではない点です。学ぶ意欲を持つ人が、無理なく続けられる環境が用意されているからこそ、その意欲が自然に行動へとつながっています。この声は、VR教材が単なる新技術ではなく、学ぶ人の現実に寄り添った仕組みとして機能していることを静かに物語っています。

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