『STARDOM in KORAKUEN 2025 Sep.』後楽園ホール(2025年9月27日)
○Sareee&伊藤薫vs朱里&稲葉ともか×
朱里が83日ぶりに復帰。勝利は飾れなかったものの、因縁のIWGP女子王者のSareeeに「ベルトを取り返してやるから待ってろよ」と宣戦布告した。
朱里は6・21代々木大会でSareeeに敗れて、IWGP女子王座から陥落。負傷箇所を治療するため、7・6後楽園大会を最後に欠場していた。この日、IWGP女子王座奪回を目指して83日に復帰。ともかとのGod's Eyeコンビで、王者・Sareeeと伊藤の師弟タッグと対戦した。
朱里はのっけから因縁のSareeeと緊張感溢れる先制争いを繰り広げる。伊藤と対峙した場面でも、Sareeeが介入。怒った朱里はSareeeに掴みかかると、伊藤との同士討ちを誘って排除した。
しかし、伊藤の重量感溢れるフットスタンプとセントーンを食らうと、急ブレーキ。Sareeeからも喧嘩腰のストンピングを顔面に食らう。すると、闘志に火が灯り、ニーリフト連打やサッカーボールキックで逆襲。ジャーマン合戦、エルボー合戦で気持ちをぶつけ合うが、ここは相譲らず痛み分けとなった。
その後も朱里は発奮。パートナーのともかがSareeeにフォールされた場面では、容赦なくサッカーボールキックでカットし、飛びヒザ蹴りもぶち込んだ。だが、朱里が伊藤のパワーで場外に追いやられると、ここがチャンスとSareeeが猛攻。ともかも朱里とのサンドイッチミドルキックなどで粘りを見せたものの、伊藤のシットダウンパワーボム、Sareeeのダイビングフットスタンプが立て続けに決まると、Sareeeが急角度の裏投げでダメ押しし、ともかから3カウントを奪った。
試合後、マイクを持ったSareeeは「おい、朱里。このIWGPのベルト、スターダムでは私しか取り返せないみたいに言ってるのをなんかの記事を読んだけどさ。このベルト狙ってるわけ? そこのところ聞かせてくんないかな」と詰め寄る。朱里は「いや、何の記事で見たかわからないけど、自分だけしか取り返せないとは言ってません」と否定し、「でも、私はIWGPを獲り返して、コンディションバッチリで、素晴らしい試合をするために、ヒジの手術をして復活してきました」と断言。場内は「朱里」コールに包まれた。
引かないSareeeは「ハッキリ言わせてもらいたいんだけど、今の朱里は復帰して舞台とかなんか決まっちゃって。そんなヤツにさ、私は負ける気はこれっぽっちもないんだわ」と豪語。朱里も負けじと「私さ、今までやりたいこと全部やって結果出してきてんだわ。だから、全部本気でやって、全部結果出してやるよ」と言い返した。
Sareeeは「確かに結果出してきてるよね。強いよ。全部認めてやるよ」と語ったうえで、「私さ、でもすぐにはできないんだわ。海外でやりたいヤツいるし、もうちょっとで決まりそうなんだわ。お前が本気でこのベルトを狙ってくるんだったら、取り返しに来るんだったら、いつだってやってやるよ。それで現実を私が教えてやるから待っとけよ」と言い放つ。その言葉に呼応した朱里は「私がしっかりとそのベルトを取り返してやるから、待ってろよ」と改めてSareeeに宣戦布告した。
Sareeeが海外での防衛戦実現に動いているため、いきなりリマッチとはいかなそうだが、なにはともあれ朱里は復帰を果たした。バックステージではパートナーを務めたともかから「朱里さんの隣で強くなりたいけど、私は朱里さんの対角に立って強くなりたい。朱里さんと戦って、朱里さんにボコボコにしてもらって強くなりたい。私、10月15日に自主興行があるんです。そこでぜひ戦っていただけないでしょうか?」と対戦表明を受けると、「嬉しいよ、その気持ち。もちろんやりましょう」と受諾。まずは10・15新宿大会でともかの気持ちを真っ向から受け止めて、IWGP女子王座奪回に向けて弾みをつける構えだ。
【Sareeeの話】「試合後、朱里はそんなこと言ってないとか言ってたけど、なんかの記事で見たし。逆にさ、そう思ってないのに、なんで挑戦したいって思ってるのって話じゃないですか。まあ、さっきもリング上で言いましたけど、舞台とか、なんだとかふざけんなよって思ったけど、ああやってリング上で『私は全部本気でやってきたんだよ。それで結果出してきたんだよ』って言ってましたが、あの言葉に嘘はないと私も思いますし、私だってそうだし。しっかり1個1個やって結果を出してきた。でもさ、このIWGPのベルトを狙うからには、そんなフラフラしてていいんですかって。このIWGPチャンピオンになるんだったら、そんなことしてていいのって。そんなヤツにこのベルトを任せられるわけないじゃないですか。獲れるわけないじゃん、今の私から。でも、やりたいんだったら、私は逃げないし、いつだってやってやるよって思っているんで。向き合うことがあるならば、私がしっかり朱里に現実を突きつけてやろうと思ってます」
【試合後の朱里&ともか】
▼朱里「復帰しました。でも、今日は結果として勝つことができなかったんですけど、ここからです。私はIWGPを見てる。私が必ずIWGPを取り返します」
▼ともか「朱里さんの復帰戦、この私があのSareeeに負けてしまって、とても悔しいです。ごめんなさい。私はもっともっと強くなりたい。このスターダムのリングで、そしてGod's Eyeで、朱里さんの隣でもっともっと強くなりたい。でも、朱里さんの隣で強くなりたいけど、私は朱里さんの対角に立って強くなりたい。朱里さんと戦って、朱里さんにボコボコにしてもらって強くなりたい。私、10月15日に自主興行があるんです。そこでぜひ戦っていただけないでしょうか?」
▼朱里「おお!」
▼ともか「本当に強くなりたいんです。朱里さんの強さはもう誰しもがわかってるし、私もすごくわかってます。でも、私はもっともっと本当に強くなりたいし、朱里さんの強さを体感したい。体感するだけではなくて、私は朱里さんをぶっ倒したい」
▼朱里「嬉しいよ、その気持ち。もちろんやりましょう。よろしくお願いします」
▼ともか「お願いします」
▼朱里「一緒に強くなろう」
▼ともか「お願いします」
▼朱里「私は容赦しないよ」
▼ともか「ボッコボコにします!」

