球団史上初の「連覇」を目指す阪神は、視界良好か。
オフの契約更改で年俸2億円以上のプレーヤーが9人も誕生したが、
「まだ契約を完了していない佐藤輝明も2億円以上になるのは確実ですから」(阪神担当記者)
となればプロ野球史上、歴代最多更新の10人に。これまでなにかとシブチン更改が多かった阪神だが、それを払拭した形だ。
メジャーリーグへの移籍希望が明らかになっている佐藤は今季、阪神でプレーすることから、歴代最強のタイガースが誕生する条件が攻守両面で揃っている。
昨シーズン、就任1年目でセ界最速優勝を達成した藤川球児監督は、オフのメディア露出が極めて控えめだ。
「とにかく、チームのことはしゃべらない。饒舌になるのは自分の趣味である釣りの話の時ぐらい」(前出・阪神担当記者)
番記者の間ではこれが頭痛のタネになっていた。阪神の歴代監督では「お前ら(担当記者)も戦力や」と、ことあるごとに担当記者とコミュニケーションをとっていた星野仙一氏や、藤川監督の前任の岡田彰布オーナー付顧問については連日、特集を組んだスポーツ紙もあった。
阪神タイガースのフロント陣は新年の仕事はじめのひとつに、在阪マスコミへの挨拶回りがある。今年も粟井一夫球団社長が1月7日に在阪の新聞社を中心に訪問。
「読売グループが親会社の巨人では絶対、ありえないこと」(在阪マスコミ幹部)
その席上でもしゃべらない藤川監督だったが、粟井社長はこう断言。
「大丈夫です。今年はちゃんとしゃべりますから」
阪神フロントにとっても、しゃべらない藤川監督には困っていたというわけだ。「連覇」が今年の一大ミッションであると同時に、昨年7月に「よほどのことがない限り、3年間チームを任せたい」と秦雅夫オーナーが異例の確約をした2年目の藤川監督の仕事には「球児語録」の誕生がある。
(小田龍司)

