ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、2021年のリーグ優勝以降、不甲斐なさが覗くチームに苦言を呈す回数が増え、トレードの噂も頻繁に飛び交うようになった。
本人は残留の意思を表明しているが、殿堂入り選手のポール・ピアース(元ボストン・セルティックスほか)は、ヤニスが周囲を気にしすぎだと見解を述べた。
2013年のNBA入りからバックス一筋のヤニス。2019、20年には史上12人目となる2年連続のMVP受賞、21年には念願だったリーグ優勝&ファイナルMVP受賞も果たした。
キャリア5年目の2017-18シーズンから平均20点、10リバウンド以上を8シーズン連続で続けており、“最も支配的な選手”と称する声もあるほどだ。
しかし、プロ13年目の今季は右ふくらはぎの負傷など故障がかさみ、ここまで25試合の出場で平均29.2分のプレータイムは2年目以降では最少。それでも平均29.2点、9.8リバウンド、5.7アシスト、フィールドゴール成功率64.7%、3ポイント成功率40.0%の成績を残しているのは立派と言うべきだろう。
ヤニスは2027-28シーズンまで契約(最終年は年俸6279万ドルのプレーヤーオプション)が残っているが、開幕前にトレードの噂が飛び交った。先日、『The Athletic』の独占インタビューで、「それは俺の性分ではない」とトレードを要求しないと明言したとはいえ、多くのチームがヤニス獲得に動いているとも言われている状況だ。
ピアースは、自身とダニー・グリーン(元サンアントニオ・スパーズほか)らがホストを務めるポッドキャスト番組『No Fouls Given』でヤニスについて議論。まずはグリーンが口を開いた。
「彼はそういうやり方をするタイプではないと思う。でも、彼がそれ(トレード)を要求しないとは思わない。ここ数年、彼がニューヨーク(ニックス)行きを望んでいるのを見てきたし、噂はたくさんあった。火のないところに煙は立たない。こんな話をどこからともなく持ち出すような人間はいないだろう」
一方、長年名門セルティックスで過ごしたのち、キャリア終盤には移籍も経験したピアースは、「ヤニスは世間がどう思うかを恐れているんだと思う」と見解を述べた。
「今のリーグの選手の多くは、みんなに好かれたいと思っているようだ。時には『これで最後だ』と覚悟を決めないといけない。自分のキャリア、自分の人生なんだからね。
もしハッピーじゃないなら、はっきり言ってやればいいんだ。2度のシーズンMVPにリーグタイトル。銅像ものだ。(トレードで)チームを離れ、数年後に戻っても、スタンディングオベーションで迎えられるだろう。気にしなくていい」
19歳でNBA入りしたヤニスも31歳。そのキャリアはバックス一筋のまま終わることになるのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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