小さな違和感
付き合って一年、週末はほぼ一緒に過ごす生活でした。でも最近、彼のスマホを見る角度が変わった気がしました。少しだけ画面を伏せるようになったり、通知が来ると素早く消したり。「仕事の連絡が多くて」と彼は笑って誤魔化していたのです。
ある日、彼の部屋で映画を観ていたとき、私が「元カノのこと、まだ思い出したりする?」と軽く聞きました。彼は即座に「全然。もう過去の人だし、連絡もしてないよ」と。その声はどこか強すぎて、私は何も言えませんでした。
その後も、スマホの通知が頻繁に鳴り続けました。彼は「同僚のグループチャットがうるさくて」と苦笑いしていたけれど、その瞬間、彼の目が泳いでいたのです。小さな違和感が、少しずつ私の中に溜まっていきました。
ある女性からのメッセージ
あの日、彼の部屋で充電器を探していたとき、テーブルに置かれた彼のスマホが光りました。ふと目に入ったのは、女性の名前と「また会いたい」という短いメッセージでした。
手が震えながらも、スマホをそのまま見つめていたら、彼が洗面所から戻ってくる足音が聞こえてきました。けれど、私はその場から動けないでいました。
「どうしたの?」彼が声をかけてきたとき、私は画面を彼に向けました。そしたら、彼の顔色が一瞬で変わり、視線がさまよっていました。「これ…あの、偶然だよ、ただの友達で」の一点張り。
私は、その通知画面をスクリーンショットで残しました。その瞬間、彼の表情がさらに固まったのを覚えています。「説明してほしい」と私が静かに言った瞬間、彼の嘘が音を立てて崩れるのが分かりました。
