ばあちゃんが亡くなってから数カ月。ばあちゃんの姿を最後に見たのは、病気で弱ってベッドで横になっていた時だった。あれ以来ばあちゃんを見ることはなかったし、お葬式にも居てあげられなかった。
私はおばあちゃん子なので、いい加減墓参りしたいとお母さんに相談したら「ちょうど100日だし記事にしたら?」と提案された。お母さんよ、マヂか。
まぁ面白そうなので、今回はイスラム教の「追善供養」と節目の日の儀礼を紹介したいと思う。
日本の仏教では追善供養として、「初七日」「四十九日」「百箇日」「一周忌」「三回忌」「千日忌」など故人の節目の日に儀礼があるはず(だよね?)。
実はイスラム教、主にジャワにも同じような儀礼がありまして、これを「Tahlilan(タフリラン)」という。
イスラム教がインドネシアにやってくる前からあった文化・伝統と言っていい。イスラム教がやってきたときに、今まであった文化・伝統を尊敬し、みんなにも受け入れやすくするためイスラム化して取り入れたのが「タフリラン」だ。
ジャワ島にはヒンドゥー・仏教の王国もあったため、日本の仏教のような儀礼が存在するのも納得できる。
・百箇日の流れ
まずは墓参りから。知っている人は少なくないと思うが、イスラム教の土葬である。
まずは墓をきれいにして、故人の生前の行いを神様の許しを頂けるようお祈りする。これは日本も同じだろう。
家に帰って「タフリラン」の準備をする。来てくれた方々のためにお菓子やご飯を用意。これはイスラム教五柱の内の一柱「喜捨」の1つの形だ。
1つ1つ袋に入れていく。
夜の礼拝後に招待を受けた人々が、どんどんやってきた。日本では住職を招いてお祈りをするが、こっちでは「イマーム」を招きお祈りを先導してもらう。
タフリランで読むお祈りは、全部この小さい本に書いてあり、これをイマームのペースで音読していく。クルアーン(コーラン)のアラビア語は読めるが、最近はあまり読んでないし、みんなのペースもなかなかに速いのでついていくのに必死だった。
お祈りが終わった後はお食事。用意されたのはスープが黒いビーフシチュー「ラヲン」。このチョイスには多分特に意味はない。ただ、夜に行われる行事にはだいたいこの料理が出てくる。
うまうま。
食べ終わったら、用意したお菓子やご飯が入ったボックスを渡して解散。20時ぐらいに始まって21時過ぎに終わる。1時間強ぐらいか。
このような儀礼は7日目、40日目、100日目、1000日目に行われる。クルアーンの教えにはないジャワ族特有の文化・伝統なので、別にやってもやらなくても問題はない。
前に仏教徒の日本人の友達と宗教の話をしてて、まじでこっちの「タフリラン」と似てるなーと思ってた。実際イスラム教が来る前ジャワには仏教の王国もあったし、ルーツは同じなのかもしれない。
というわけでばーちゃんの「百箇日」でした、Sampai Jumpa Lagi!
執筆:アキル
Photo:RocketNews24.
