空海が日本に伝えた宿曜経(しゅくようきょう)をベースに独自の「オリエンタル占星術」を生み出した占術研究家、水晶玉子先生。以前から2025年は「時代がまた大きく動く大激震の年」と指摘していた玉子先生の最新著『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2026』発売を記念し、希望と不安が入り乱れる時代を乗り切るヒントを聞いた。〈前後編の前編〉
2025年のここまでを振り返る
西洋占星術(星座占い)の基礎となるのがホロスコープ。
ホロスコープとは「太陽」「月」「水星」「金星」「火星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」「冥王星」という10個の天体を中心に、現在、地球から見て12星座のどこに位置してるのかという配置図のことで、その情報を基に運勢を占う。
一方で、玉子先生が発表した「オリエンタル占星術」は、月の位置によって決まる“27種類の宿”から吉凶を読み解く東洋のホロスコープ、「宿曜経」(しゅくようきょう)をベースに現代風にアレンジした新しい占星術だ。
さらに、60年で運気が一巡する十干十二支(じっかんじゅうにし)という概念なども踏まえ、2025年がどんな年だったのかを玉子先生に改めて解説してもらった。
「約20年に一度、土星と木星が重なる『グレートコンジャンクション』という天体現象が2020年に起こっています。
過去、約200年のグレートコンジャンクションが地の星座(おうし座、おとめ座、やぎ座)の中で重なっていたのですが、2020年以降の約200年、今度は風の星座(ふたご座、てんびん座、みずがめ座)で重なるようになります。
西洋占星術でいう地の時代から風の時代への変化とは、この現象をさしているんです」(水晶玉子先生、以下同)
2020年といえば言わずもがな、世界が新型コロナ禍に包まれた年だ。
「この年を機に新しい時代への曲がり角が始まり、そのカーブを曲がり切るのが2025、26年だというのは、西洋占星術だけでなく、東洋の占術でも示されていることでした。
というのも、占星術において破壊と再生を司るとされる冥王星が、2024年の11月に枠を越えた連携を意味する水瓶座に入るからです」
公転周期が約248年ある冥王星。ちなみに前回、冥王星がみずがめ座に滞在していたときに起こったのがフランス革命だった。
「フランス革命ほど歴史的な大事件が今後起きるかはわかりませんが、みずがめ座は「自由」や「友愛」を司る星座であり、IOCや国連など国境を越えて連携する団体の見直しや再編が進んでいるのは、こういった星のめぐりが関係しているような気もします」
“7月5日の予言”とは何だったのか
2025年に社会を大きく騒がせた現象といえば、「令和の米騒動」だ。この出来事も占星術的な根拠があったとか。
「改革の天体であり約7年半ごとに星座ひとつ移動する天王星は、今年7月まで食や経済を表すおうし座にいました。考えてみれば、近年は昆虫食でしたり、プラントベースミートだったりと食への変革の話題も多かった。そして、最後に日本人にとって非常に大きな米問題が起きたというわけです」
2025年11月から2026年4月まで、天王星はおうし座へと移動(逆行)した後の約7年はふたご座を運行するようだが、食、とりわけ米の問題は落ち着きを取り戻すのだろうか。
「ふたご座は流通を表す星座です。トランプ関税もありますし、物流のいわゆる2024年問題が顕在化することも考えられますので、物流に関して今後約7年間は大きな問題を抱える可能性はあります。
一方で、ネガティブなことばかりとは限りません。ドローン配達や自動運転など、新たな流通に関して実験的な取り組みも増えていくはずです」
2025年の大きな話題といえば、7月5日に日本で大災害が起きるとの予言が大きな話題となったが、玉子先生はこれをどう見ていたのか?
「天災はいつ起きてもおかしくないので、私も災害用に水は用意してましたけどね(笑)。ただ、災害の予言ってだいたい当たらないんですよ。
世界は『天の気』『地の気』『人の気』で成り立っているものだとして、実際、今年の夏は悪石島などトカラ列島で地震が頻発していたり、フィリピン・ネグロス島での火山の再噴火やカムチャツカ半島で大きな地震があったりと、『天の気』と『地の気』が騒いでいたのは間違いありません。
ですが、例の噂でみんなが災害に対して意識したことで、それを『人の気』が抑えたとも考えられます。だから災害の予言は当たらない。逆を言うと、人が注意していないと災害は起こってしまうとも言えます。ほら、『天災は忘れたころにやってくる』と言うでしょう?」

