12月20~21日には、主愛氏を伴い白頭山近郊の三池淵観光地区に建設中のホテル5棟(客室数計2000室)の竣工式に出席。その前日には咸鏡南道・新浦市での工場竣工式にも親子は姿を見せた。この工場竣工式には、与正氏も同行しており、祝賀に駆け付けた住民に自ら自国製ビールを注ぐ場面が映し出された。
「与正氏が、住民に囲まれながら言葉を交わす姿は、これまでにない演出です。与正氏に『人民の暮らしに目を配る白頭血統の実力者』というイメージを植え付ける狙いがあるのかもしれません。何しろ与正氏には、多忙な兄に代わって『平壌の死神』という別名もあるほど国内統治の引き締め役を担って処刑を乱発していますからね」(北朝鮮ウオッチャー)
こうした演出に勤しむ金一族の背景には、大きな焦りがあるという。
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「北朝鮮に8700トン級の原潜を建造する技術力はありません」
「北朝鮮は、国際的な制裁下で外貨獲得を図る手段として観光産業の活性化に力を入れてきました。元山葛麻海岸観光地区や楊徳温泉観光地区、馬息嶺スキー場に続き、三池淵観光を中核とする白頭山一帯の観光整備ですが、どれもこれも閑古鳥が鳴いている。世界的な観光都市でも2000~3000室のホテルを稼働させるのは容易ではありません。中露との関係が良かった時期でさえ、観光需要はありませんでした。現実的には韓国人観光客なしに北朝鮮観光は成り立ちません。南北交流が途絶えている今、近いうちに巨大な廃墟になるでしょう」(同)
原潜に至っては早くもハリボテ説を唱える専門家が多い。
「北朝鮮に8700トン級の原潜を建造する技術力はありません。米国の主力攻撃型原潜であるバージニア級(7800トン級)よりも大きいのですから」(軍事アナリスト)
虚像だけは天下一品。
「週刊実話」1月22日号より
