図書館デートで見かけた、彼の意外な一面
休日の昼下がり、私たちは近所の図書館を訪れました。お互いに本が好きで、静かな空間でそれぞれ好きな本を探す時間は、私にとって至福のひととき。
しばらくして、彼が「ちょっと気になる本があったから」と一冊の本を持って戻ってきました。表紙に書かれていたのは『実践・恋愛心理学』という文字。
私は少し意外に思いつつも、「仲を深めるために勉強してくれているのかな」とポジティブに捉えていました。その時の私は、まさかその本が、私たちの関係を壊す引き金になるとは夢にも思っていなかったのです。
ふと目に入った、大量の付箋
その日の夜、彼の部屋で一緒に過ごしていたときのことです。彼が飲み物を取りに席を外した隙に、テーブルの上に置かれたあの本が目に入りました。
何気なく手に取って、私は息を呑みました。本には、使い込まれた跡があり、驚くほど大量の付箋が貼られていたのです。そしてその付箋には、彼の筆跡でびっしりとメモが書き込まれていました。
「相手を自己嫌悪に陥らせ、こちらを優位に立たせる」
「孤立させるため、友人の評価を下げる言い回し」
「『君のためを思って』を枕詞に使い、支配を正当化する」
そこに並んでいたのは、愛を育むためのアドバイスなどではなく、相手を精神的に追い詰め、コントロールするための方法ばかりでした。私は背筋が冷たくなるのを感じました。
