今季からフェニックス・サンズでプレーしているディロン・ブルックスは、血の気の多い選手として知られる。198cm・102kgのスウィングマンは、NBA最初の3シーズンでテクニカルファウルが計13回だった。
しかし、今季を含む直近6シーズンはいずれも2桁に達しており、同期間で見ると、リーグ最多となる86回のテクニカルファウルを取られている。
1月11日に行なわれたワシントン・ウィザーズ戦では、第3クォーターにジャスティン・シャンパニーと口論を起こし、シーズン13回目のテクニカルファウルを宣告された。
さらに13日のマイアミ・ヒート戦でもテクニカルを宣告されたが、後に取り消され、通算13回のままとなった。それでもNBAの規定上、あと3つ取られると1試合の出場停止処分が科せられる。
ブルックスはウィザーズ戦後に自身のテクニカルファウルについて言及。そのうち9回は「妥当なもの」だったと言うが、残りの4回は別の理由があると主張した。
「彼ら(レフェリー)は“俺が誰か”という理由でテクニカルを出してくる。それはおかしいし、敬意を欠いている。(ロサンゼルス)レイカーズ戦で、思い切り身体を当てられても(相手に)テクニカルを出さなかった同じレフェリーだ。名前は出さないけど、調べればわかる。その人物は本当に真剣に見直されるべきだ。
これが、俺がレフェリーに対して偏見を持っている理由であり、彼らがすぐに俺にテクニカルを吹く理由なんだ」
ブルックスはメンフィス・グリズリーズ時代の2022-23シーズンに73試合で18回、ヒューストン・ロケッツでプレーした昨季は、75試合で16回テクニカルファウルを取られた。一方、今季は34試合で13回とキャリア最多のペースで推移している。
ブルックスは、レフェリー陣から自身が“要注意人物”として見られていると語る。
「レフェリーに俺の行動の責任を押し付けるつもりはない。(でも)相手が前のポゼッションで俺の胸を押してきたのに、そっちはお咎めなし。俺が話しかけると『挑発した』とか言われてテクニカルを取られる。さらにコートを走りながら侮辱的な言葉を浴びせられる。ここでは言えないけど、言ったら2万5千ドルか5万ドルの罰金だからな」
もっとも、出場停止が目前に迫っている状況でも、本人は現在のスタイルを変えるつもりはまったくないようだ。
「俺はこれからも俺であり続ける。それがあるから、今までで一番いいプレーができている。今日はむしろ抑えていた。本当の自分を出していなかった。でも、侮辱された瞬間にスイッチが入ったんだ」
その言葉通り、今季のブルックスはキャリア最高のシーズンを過ごしている。平均21.3点、フィールドゴール成功率45.7%はいずれも自己ベスト。デビン・ブッカーに次ぐ得点源として、ウエスタン・カンファレンス7位につけるサンズを攻守両面で支えている。
問題児のレッテルを貼られながらも、その激しさこそがこの男の武器であり、今季のサンズに欠かせない存在となっているのは間違いない。
構成●ダンクシュート編集部
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