MotoGP日本GPでドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは予選でポールポジションを獲得、スプリントでは独走勝利と一気に復調したが、ミサノテストが良いきっかけになっていたようだ。
バニャイヤは今シーズン苦戦が続いていて、スプリントレースでは夏休み前の第12戦チェコGP以降ポイントを獲得できていなかった。
改善の兆しが見えたと思えば、再び苦戦するといった事態も、バニャイヤを悩ませた。しかしサンマリノGP後に行なわれたミサノテストが、彼にとって真の復調のきっかけとなった。
「2度タイトルも獲得して、過去4年間は常にトップ2や優勝争いをしてきたから、最近はとても苦しい時期だった」
バニャイヤは苦戦してきた今シーズンをそう表現した。
「今週末はプッシュすることもコントロールすることもできるというのは、凄くホッとしたよ。結果だけじゃなく、自分自身にね。僕は常々メディアに対して、バイクでまた良いフィーリングを感じられれば、最高の結果を争えるようになると話してきただろう」
「今回は、バイクに乗っていて良いフィーリングがあることの帰結だ。素晴らしいね」
「ミサノテストでやったことがかなり助けになった。ブレーキングやコーナーのエントリーでまた良い感触が感じられるようになって、バイクをコントロールできている」
「ミサノテストの前は、プッシュしても自分が0.1秒速いのか、それとも遅いのがが分からなかった」
「でも今日はポールポジションを獲るぞと決めて、本当にそれができた。以前の僕がやってきたことであり、忘れかけていたことだったよ。今シーズンはブルノ以外ではチャンスがなかったけど、正直ブルノでどうやってポールポジションを獲ったのか分からない」
「僕にとって凄く良いことなんだ。どこでプッシュすればいいかが分かったんだ。コントロールする場所も、常に理解できる」
「スプリントレースではコントロールして走った。序盤はプッシュしてギャップを開き、その後は3秒差にまで広がった。あとはコントロールしていた」
「素晴らしいよ。チームの雰囲気にとってもね。唯一残念なのは、ここまで来るのに16戦も必要だったことだ。でも、それはそれだ。時間はかかったけど、ずっと良くならないなんてことよりマシだからね」
そしてバニャイヤは、来週のインドネシアGPがこの進歩を改めて確認する良い機会になるだろうと話した。
「インドネシアは僕がいつも少し苦労しているコースなんだ。得意なコースじゃない。でもそこで上位争いに加われたなら、本来のポジションに戻ってきたということになるから、素晴らしいだろう」

