
天海祐希が主演を務める劇場版「緊急取調室 THE FINAL」が12月26日に公開された。2014年から放送開始したドラマシリーズは本作で完結となる。12年間続いたシリーズがファイナルを迎えたことへの感謝を込めて、全国大感謝ツアーとして名古屋、大阪、福岡各地で舞台挨拶が実施された。
■天海祐希、先生さながらの回答で会場から拍手が巻き起こる
1月8日に名古屋で行われた舞台挨拶には、天海と田中哲司が登壇。上映後に2人が登場すると、会場からは大きな拍手と歓声が巻き起った。
名古屋の印象について天海は「味噌カツや味噌煮込みうどんも好きですし、今日は大好きな鬼まんじゅうを食べてきました。芋けんぴも大好きで『頼むから買ってきてくれ』とお願いするぐらい名古屋は食べ物が美味しいです。あと、名古屋の街灯は暖色が多くて、ホテルから見る街灯の暖色が印象に残ってます」と語った。
三重県鈴鹿市出身の田中は、「栄に『カーニバル』というディスコがありまして、そこに行くのがもう楽しみで入り浸っていました。当時のディスコミュージック『君の瞳に恋してる』で無理やり踊っていました、センスないのに(笑)」と名古屋の思い出を明かし、会場を沸かせた。
さらに会場の観客からティーチインも実施。「友達を映画に誘いたいから撮影の裏話を教えてほしい」という質問では、雨が降る中真壁(天海)が濡れないように梶山(田中)が傘をさしてあげるシーンが取り上げられた。田中は「あれは真壁に対してではなく、天海さんを濡らしてはいけない!という思いでした」と当時を心境を明かし、天海含め、会場は大きな笑いに包まれた。
天海のことが大好きだという小学6年生から、「セリフを間違えたことはないか」と聞かれた天海。「いっぱいあるよ。おじさんたちが笑わせてくるからセリフ言いながら笑っちゃったこともあるし。でも、間違えてもめげずに一生懸命頑張るかな。そしたら、こうやって皆さんに観ていただけた。失敗してもいろんなところで挽回できるから一生懸命頑張ってね。お父さんお母さんの言うことを聞いて、自分がやりたいことをなるべく早く見つけてそこに向かって走ってください」と先生さながらの回答で、会場からも拍手が起こった。
最後に天海は「こうして皆さんに映画を観ていただけて本当に夢のようです。これからも皆さんの心に緊急取調室が残っていると嬉しいです。しんどい時は、真壁有希子の『面白くなってきたじゃない』を思い出してください」と感謝を述べた。田中も「今の時期、新年会が多いと思うので『キントリ面白かったよ』と広めてもらったり、SNSで発信してもらえたら嬉しいです」と述べ、締めくくった。
■田中哲司&小日向文世、“他の役を演じるなら”に口を揃えて回答「説明セリフが少ないから」
1月11日に大阪で行われた舞台挨拶には、天海、田中、小日向文世が登壇した。冒頭、天海が「こんにちは、天海やで。どやった?おもろかったやろ?おもしろくなってきたやろ?」、続いて田中も「みんな、出番やで。新幹線乗ってみんなに会いに来たわ!楽しんでってや!」と、劇中のセリフにちなんだ関西弁で挨拶。小日向も「寒い中、来てくださってほんまにおおきに」と、関西弁を披露し、会場の観客を沸かせた。
大阪の印象について天海は「大阪のお客様は前のめりに楽しんでくださるので、嬉しく思っています」、田中は「大阪のお客様は感情を表に出してくれるのでとても素敵です」、小日向は「舞台以外でお客様の前に立つことがほとんどないのですが、舞台では大阪のお客様の反応が良いなと共演者と話していました」と語った。
続いて、ティーチインでは、「劇中で真壁が大事な場面でほっぺたを叩いて気合を入れるように、大事な場面でどのように気合を入れるのか」の質問が。これに天海は「失敗したときとか、何回かNGを続けて出したときは、ここ(太もも)を叩きます」と告白。小日向が「それを見て、僕らは緊張する感じだよね」と明かすと、田中も「ここで僕らがミスするわけにはいかない」と同調した。
さらに田中は「天海さんは自分に厳しいですね。僕たちがミスしても全然許してくれるのに、天海さん自身がミスするとすごい厳しいです」と天海のストイックさを語る。これにも天海は「だって示しがつかないですよね。こんな私を支えていただいているのに」と答えた。また田中と小日向は「(自分は気合を)入れるとろくなことがないので(笑)」「天海さんを見て気合を入れてます」と語り、笑いを誘った。
「自身の役以外にやりたい役はあるか」という問いに、「でんでんさん(菱本進役)」と小日向。田中も「俺もでんでんさん、説明セリフがないから」と続いた。これに小日向は「そうそう、セリフが意外と少なくてね」と口をそろえ、会場は笑いに包まれた。
最後の挨拶で小日向は「12年間の応援ありがとうございました。どこかのチャンネルで見れたときは、真壁をはじめ、キントリのメンバーを思い出してください」、田中は「今日大阪に来ることができて良かったです。この番宣が終わると本当にいよいよ終わりという感じで寂しいです。だから今日みたいな出会いを大切にしたいです」、天海は「この12年間、『緊急取調室』を愛してくださった皆さん、そしてこの映画からキントリを楽しんでくださった皆さん、本当にありがとうございました。真壁有希子とはこれでお別れになりますが、いつまでも皆さんの心に『緊急取調室』があると幸せです」と感謝を述べ、大盛り上がりの仲、イベントは終了した。

■その後の日常を聞かれ、でんでん「菱本と小石川は定年だからアルバイトしているんじゃないかな」
1月12日に福岡で行われたイベントには天海、田中、でんでんが登壇。大阪と同様に、方言での挨拶が行われた。天海が「ようきんしゃったね、嬉しか~!」、田中も「やっと博多に来たばい。博多のみんな、出番やけんね!今日はよろしくお願いします」と述べ、福岡県中間市出身で地元凱旋となったでんでんは「映画、どげんやった?頭から最後まで面白かったばい!と思う人?」と投げかけ、「今日はみんなで楽しんでちょうだい」と会場を沸かせた。
福岡の印象を天海は「地理的に詳しくないですが舞台で来たことがあります。待っていてくださっている感じが凄くあって、土地柄なのか熱いものを感じます」と語ると、でんでんは「福岡は優しい人が多い。『博多美人』という言葉があるように、キレイな人・かわいい人が多い。それが福岡県人として誇りたい!」と胸を張る。
さらにでんでんは、「おじさんが観てくれて、『お前すごいねぇ。よう出とるねぇ。あんな凄い人たちと一緒に出とるのビックリばい』と喜んでくれて、嬉しくてしょうがいないと!」と身内から反響があったと語る。
ティーチインでは、「警察官役として大切にしていたこと」を聞かれた3人。天海は「姿勢と動きに関しては、機敏な印象を与えられるように意識しました。真壁を演じるにあたって、彼女が持っている情熱的な正義感は忘れないようにしました」と役作りを明かした。続けてでんでんは、質問者の感想で出た大杉漣さんに触れ、「今日、漣さんから貰ったハンカチを持ってきた。絶対に漣さんもこの舞台挨拶に立ちたかったと思うんです」と声を震わせながら、“漣”の文字が書かれたハンカチを披露。
また、「12年間の歴史に幕を閉じたキントリメンバーが、その後の日常をどのように過ごしているか」を問われ、でんでんは「菱本と小日向さん演じる小石川はもう定年だから“しんじ”(キントリメンバーおなじみの居酒屋)でアルバイトしているんじゃないかな。と小日向さんと話していました」と会場の笑いを誘った。
「福岡で美味しいものを食べたか」という質問に天海は「福岡に到着したばかりなので、まだ何も食べられていません!出来たらおいしいものを食べて帰ります!」と宣言した。
最後の挨拶となり、でんでんは「ご来場ありがとうございました。皆さん方、我々よりセリフを覚えているんじゃないか。というくらい観ていただいてありがとうございます。何回でも観て下さいね」、田中は「東京・名古屋・大阪ときて今日が最後の舞台挨拶になるんですけど、これが終わると本当にいよいよキントリともお別れになるんですよね。ファンの方と同じくらい僕もすごく寂しい思いなんですが、心にぽっかり空いた隙間は動画配信を見て埋めていただけたら。僕も見て元気づけようかなと思います」と語った。
天海も「映画公開に至るまでに、たくさんの方に力をいただきました。ドラマは1~5シーズンまで、さらに映画・スペシャルドラマ2本も撮っていただきました。名だたる役者さんがゲストとして出ていただき『緊急取調室』という作品を彩ってくださいました。私たちは一番前の特等席ですごい方たちのお芝居を見て、『緊急取調室』という作品とともに12年間成長してこられました。本当に皆さんの応援が無ければここに立てていなかったと思います。心から感謝します。これで本当に私たちの『緊急取調室』は最後なので、ぜひ記憶に残していただいて、寂しくなったらDVDや配信でお手元に『緊急取調室』を置いていただけましたら。そして、人生楽しいことばかりではないですが、何か起こった時には“面白くなってきたじゃない!”と思って乗り越えていただけたらなと思います。私もその気持ちでこれからの人生頑張っていきたいなと思っています」と締めくくり、惜しまれながら舞台挨拶は終了した。


