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星の最期が宇宙に描いた“網膜” ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、あまりに美しい網膜星雲「IC 4406」

星の最期が宇宙に描いた“網膜” ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた、あまりに美しい網膜星雲「IC 4406」

 夜空に浮かぶ星々は、永遠に輝き続けているように見えます。ですが、実際にはすべての星に寿命があります。

 今回公開された、ハッブル宇宙望遠鏡が捉えた「網膜星雲(IC 4406)」の画像は、太陽に似た星がその一生を終えた直後に生まれた、美しくも儚い宇宙の姿です。複雑に絡み合う光と影は、まるで人の目の網膜のよう。この不思議な星雲は、星の死がいかに壮大な“作品”を残すのかを、静かに物語っています。

星の死が生んだ「惑星状星雲」

 IC 4406は「惑星状星雲」と呼ばれる天体です。これは惑星とは無関係で、太陽ほどの質量を持つ恒星が寿命の終わりに外層のガスを宇宙へ放出してできる雲を指します。

 位置は南天のおおかみ座の方向。地球からの距離はおよそ2000〜5000光年と見積もられています。

 中心には、かつての恒星の名残である高温で小さな核が残っており、将来は白色矮星になります。この中心星が放つ強烈な紫外線によって、周囲のガスが電離し(原子が光を放つ状態になり)、青や緑、赤といった色で輝いているのです。

 つまりIC 4406は、星が静かに最期を迎えた“直後の瞬間”を捉えた天体だと言えるでしょう。

なぜ「網膜星雲」と呼ばれるのか?

 IC 4406の最大の特徴は、その見た目にあります。ハッブルの画像では、星雲の内部に暗い筋が格子状に走り、全体がまるで人間の網膜のように見えます。このことから「レチナ星雲(網膜星雲)」という呼称がつけられました。

 この暗い筋の正体は、周囲よりもはるかに密度の高いガスと塵の帯です。その幅は約160天文単位。地球と太陽の距離の160倍という、想像を超えるスケールになります。

 実はIC 4406本来の形は、ドーナツやラグビーボールのような立体構造です。私たちはそれを横から見ているため、四角形に近い独特な姿として観測されています。もし真上から眺めることができたなら、その姿は有名なリング星雲に似ているということです。

配信元: ねとらぼ

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