大谷翔平を擁する今年のドジャースは「三塁手」がクローズアップされそうだ。
レギュラー三塁手はマックス・マンシー。複数年契約が切れた今オフ、球団側が契約延長オプションを行使した。
「契約延長が決まるまで、さほど時間はかかりませんでした」(現地記者)
長くチームに貢献してきたベテランに対する敬意もあったのだろう。しかし、ドジャースはその後もFA市場に出た大物内野手にアタックし、ライアン・フィッツジェラルド、アンディ・イバニェスといったユーティリティータイプの内野手を立て続けに獲得した。
「『どこでも守れます』のユーティリティー選手としては、ドジャースにはトミー・エドマン、ミゲル・ロハス、キム・へソンがいて、近く再契約が結ばれるエンリケ・ヘルナンデスも控えています」(前出・現地記者)
これはマンシーの復活に確信が持てないからだろう。昨季は一時期、打率2割を切った。「乱視矯正の眼鏡」を使用してからは徐々に打撃成績が回復したが、こんな見方ができる。マンシーの契約延長で提示されたのは「1年1000万ドル(約16億円)」。同じ三塁手で比較すると、村上宗隆は「2年3400万(約53億1700万円)」でホワイトソックスと契約した。メジャーリーグは「年俸額が選手の序列」に繋がる世界だ。やはり今季36歳のマンシーの復活には、確信を持っていないようである。
「24歳のアレックス・フリーランドがマイナーに控えています。本職はショートですが、スイッチヒッターで努力家。今オフに獲得したフィッツジェラルドらとの兼ね合いはありますが、マンシーと再契約した時点で、地元ファンは『いよいよアレックスの出番だ』と期待していました」(アメリカ人ライター)
もっとも、ドジャースは資金力があるので、
「マンシーがダメなら、すぐに大型トレードを仕掛けてくる」(メジャー関係者)
ドジャースに「アンチ」が多い理由のひとつに「生え抜きの少なさ」が挙げられている。
フリーランドは大谷に憧れているそうだ。スプリングキャンプでは主力組に合流する予定なので、大谷とは直接、話ができるだろう。大谷は後輩にどんなアドバイスを送るのか。アンチファンを黙らせる意味でも、責任重大だ。
(飯山満/スポーツライター)

