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「俺を花束にしてください」奇妙な依頼に困惑。身体が不自由な友人のため…青年の策が起こした“奇跡”

「俺を花束にしてください」奇妙な依頼に困惑。身体が不自由な友人のため…青年の策が起こした“奇跡”

「お見舞い」といえば「花」


(写真はイメージです)(写真:iStock)

 同行したAさんたちにはなんの罪もありません。ですが、その場に一緒にいた者としてはなんとも複雑なお話でございます。

 まだ二十歳そこそこの、これからという青年が今どんな思いで病院にいるのか…。

 事故後、初めてお見舞いに行くAさんたちは知恵を絞りました。

「お見舞い」といえば「花」。

 ならば全身花で飾って「花束」になったAさんを見たら、ベットの上で動けなくなった友人は、そのあまりに馬鹿馬鹿しい姿を見て笑ってくれるんじゃないか? そうしたら一瞬でもつらい現実を忘れられるんじゃないか?

「その一瞬のために協力してくれるお花屋さんを探しているんです」

 受話器の向こうでAさんはそう語りました。

 こんな話を聞いて、断る花屋がどこにいる! とワタクシは鼻息荒くお受けする、といった展開になったのでございます。

全身花束男の誕生


(写真はイメージです)(写真:iStock)

 「これから30分後に到着します」というあまりに急なご注文(せめて昨日のうちに電話くれや)、かつ、激しく面倒くさい注文をしておきながらAさんったら、お金も大して持ってないとのことで…。 

 考える余裕もなきゃ、予算もない!

 ツッコミどころ満載ですが、まずはラッピングペーパーで作ったペーパーフラワーをAさんの頭のてっぺんに装着。

 体に小さな花束をいくつか紐でくくりつけ、最後にラッピングペーパーで身体をグルグル巻きにしてからお腹をリボンで結べば、なんということでしょう! 全身花束男の誕生です。

 腕ごとペーパーとリボンで拘束されたAさん。困り顔でワタクシに、問うてきます。

「お花屋さん、俺どうやって車に乗ったらいい?」

 どうか、病院の友人が一瞬でも良いからどうか笑ってくれますようにと、祈りつつ「シート倒してそのまま寝て行け!」と、送り出しました。

配信元: コクハク

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