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【北中米W杯出場国紹介|第10回:オーストラリア】堅実な組織に新たな推進力が加われば――列強にとっても危険な存在になるだろう

【北中米W杯出場国紹介|第10回:オーストラリア】堅実な組織に新たな推進力が加われば――列強にとっても危険な存在になるだろう


“アジア勢”として定着しているオーストラリアだが、地理的には南太平洋のオセアニアに属する。2006年ドイツW杯を最後にオーストラリアはOFC(オセアニア・サッカー連盟)を離れ、AFC(アジア・サッカー連盟)に籍を移した。以降はアジア予選に参加しており、今回で6大会連続、通算7度目の本大会出場となる。

 前回2022年カタールW杯の戦いぶりは印象的だ。初戦でフランスに完敗したものの、チュニジアとデンマークを下して、4大会ぶりにグループステージを突破。ラウンド16ではアルゼンチンに1-2と惜敗したが、その後に世界王者となる相手に対して善戦。試合終盤まで緊張感を保ち、組織力の高さを世界に示した。この大会で得た成功体験は、現在のチームにも色濃く残っている。

 現在のメンバー構成を見ると、百戦錬磨の守護神であるGKマシュー・ライアン(レバンテ)やキャプテンのMFジャクソン・アーバイン(ザンクトパウリ)といった中核の選手は健在だ。一方で、長年チームを率いたグラハム・アーノルド監督(現・イラク代表)が、アジア最終予選の途中で退任し、後任としてトニー・ポポビッチ監督が就任した。

 現役時代にサンフレッチェ広島でも活躍した元代表センターバックは、アーノルド監督からベースの部分は継承しながら、より現実的で柔軟な戦い方を導入。アジア最終予選を首位突破した日本に1勝1分けの結果を残すなど、グループ2位で本大会へのストレートインを果たした。
 
 オーストラリアは突出したタレントがいない代わりに、組織としてのまとまりが非常に強い。かつてアンジェ・ポステコグルーが植えつけた、ポゼッションをベースにした構築を志向してきたが、ポポビッチ体制では自陣を固めたところからのロングカウンターなども、明確な選択肢となっている。

 守備時は5-4-1の堅固なブロックを形成し、状況に応じて3バック気味に前へ出る。GKライアンを中心に、押し込まれても簡単には崩れない安定感は大きな拠り所だ。

 攻撃面ではアーバインを司令塔とし、両サイドの機能が生命線となる。右では左利きのコナー・メトカーフ(ザンクトパウリ)、左にはライリー・マグリー(ミドルスブラ)、あるいは19歳のネストリー・イランクンダ(ワトフォード)が高い位置で仕掛けられれば、前線のモハメド・トゥーレ(ラナースFC)の高さと身体能力が活きる。

 時間帯によっては左ウイングバックのジョーダン・ボス(フェイエノールト)が大胆に押し上がることで、左右ワイドのマグリーやメトカーフをよりゴールに近いシャドーのように使う形も取れる。
 
 アジアではデュエルの強さやサイズで優位に立てる場面が多いが、W杯本大会ではそれ自体が武器になりにくい。重要なのは、組織としての結束を保ったまま、要所で個が決定的な仕事を果たせるかどうかだ。

 情熱的なドリブラーであるマーティン・ボイル(ハイバーニアン)やJリーグのFC町田ゼルビアでも活躍したFWミッチェル・デューク(マッカーサー)は、その経験値から試合の流れを変える切り札として計算できる存在である。

 グループステージは開催国アメリカのいるD組に入り、パラグアイ、そして欧州プレーオフC(トルコ、スロバキア、コソボ、ルーマニア)の勝者と対戦する。10月の親善試合で敗れたアメリカは手強いが、明確な格上は見当たらず、突破の可能性は高い。
 
 過去2度のベスト16を越えるためには、すでに前線の主力になりつつあるイランクンダやM・トゥーレに加えて、昨年のU-20W杯で存在感を示したDFジェームズ・オーベリー(マンチェスター・ユナイテッド)ら若手の台頭が不可欠だ。

 堅実な組織に新しい推進力が加わった時、オーストラリアは再び大会の秩序を揺さぶる、列強にとっても危険な存在になるだろう。

文●河治良幸

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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