ロードレース世界選手権の250ccクラスで4度チャンピオンに輝いたマックス・ビアッジは、MotoGPを戦うアプリリアの戦闘力を高く評価しており、現状で恐れるようなサーキットは存在しないと語る。
アプリリアの2025年シーズンはかなり好調だった。ファクトリーチームはライダーが総入れ替えになったにもかかわらず、マルコ・ベッツェッキが3勝、サテライトチームのラウル・フェルナンデス(トラックハウス)も1勝を挙げる活躍を見せたのだ。
2026年シーズンに向けて、アプリリアが近年のMotoGPを支配しているドゥカティに対してさらに差を縮めることが可能かどうかは未知数だ。しかし、データからは一貫してライバルとして挑んでいける可能性が示唆されている。
現在はアプリリアのアンバサダーも務めるビアッジは、2025年シーズンのアプリリアの戦いを見る限り、バイクの弱点が克服され、既に怖いサーキットはなくなっていると主張した。
「今、アプリリアのバイクには弱点がない。昨年(2024年)そしてそれ以前は厳しいサーキットもあった。だけど今は、怖いサーキットがないんだ」
ビアッジはTNT Sportにそう語った。
「パフォーマンスを見れば、常にトップ3、トップ5を狙える状態にある。そしてそれはマルコだけじゃない。フェルナンデスも非常に良い走りを見せ始めているし、彼はレースで勝ってもいる」
「このバイクはマルコや(ホルヘ)マルティンのためだけのものではなく、他の優れたライダーにとっても機能するマシンだと言わざるを得ない」
ベッツェッキは特にシーズン終盤で勝利を重ねた。その時期では、怪我でマルク・マルケス(ドゥカティ)が欠場していたため、単純にドゥカティとマルケスの組み合わせを上回っていたかどうかは判断できないという部分はある。
とはいえ、ベッツェッキが度々マルケスと真っ向勝負をしてきたことも事実であり、ビアッジは2026年シーズンにマルケスを止めることができるライダーがいるとすれば、それはベッツェッキだと語った。
「シーズンの最初から終わり方まで、本当に素晴らしいシーズンだった」と彼は語る。
「パフォーマンスの伸びは信じられないほどで、バレンシアでも改めて、彼(ベッツェッキ)がマルク・マルケスと戦える存在であることを証明した」
「ベッツェッキの走りを見れば分かるが、彼はこれらすべての結果を自力で出している。(マルティンの長期欠場で)ほぼ1年間チームメイトがいない状態だったが、その中で自らを試し続け、レースごとに、表彰台やレースで勝利するごとにバイクが良くなっていくことを証明したんだ」
「これは非常に安定したパフォーマンスだったし、2026年には彼がマルク・マルケスと戦える存在になることに何の疑いもない」
またビアッジは比較的小規模ながらも成果を挙げているアプリリアのことをさらに次のように称賛した。
「私は2026年も世界的なアンバサダーとしてアプリリアに関わるつもりだ。もうほぼ10年近くこの役割を務めてきたが、このメーカーと関係を持てていることは私としても光栄なことだ」
「そして正直に言えば、このパドックで唯一のイタリアメーカーだ。なぜなら、ドゥカティはアウディ傘下でドイツの会社だからだ。結局のところ、イタリアなのは我々だけだ。私たちはそれを非常に誇りに思っているし、ピアッジオ・グループは素晴らしい仕事をして多大な努力を注いできた。努力を注がなければ、こうした結果は不可能だ」
「だからこそ、毎年のように予算が継続的に増やされてきたのだと思うし、その結果として世界王者(マルティン)を迎えることができた」
「もちろん、今年(2025年)は彼が何度か負傷するなど不運も多かったが、来年はバイクだけでなくチーム全体としても、非常に、非常に強い体制になるはずだ」

