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メガバンクの法人融資部門で不動産ファイナンスを手掛けたエリート銀行員からモテコンサルタントになり、今は結婚相談所ナレソメの代表を務める勝倉千尋さん。元広島県安芸高田市長の石丸伸二さんと恋愛・結婚をテーマに対談するなど、メディアでも注目されています。
勝倉さんの人気に火が付いたきっかけは、メガバンクで培った「リソース効率」「バリューアップ」の考え方を恋愛市場に生かしたことだそうです。
そんな勝倉さんが語る、“おもしろさを感じられる場所で自分らしくはたらく”のヒントとは。
銀行員から「モテコンサル」へ。安定より効率を選んだ
──安定したメガバンクから「モテコンサル」に至ったのはなぜですか?
「とりあえず大手に」とメガバンクに入ったんですが、自分の能力や適性を鑑みて「取締役になるのは難しそうだし、特別おもしろいとも感じないし、このまま定年まではたらくのは違うな」と感じたんです。年収は2,000〜3,000万円くらいが天井だから、運よく出世できたとしても一生我慢しなきゃいけない気がして、どこかで仕事を変えようと思っていました。
──えっ、2,000〜3,000万円でも足りないですか?
欲望が強いんでしょうね。基本的に、いいものって高いじゃないですか。自分のやりたいことや欲しいものを考えると、全然足りない。他社のマネージャー層で年収1億円くらいの人もいましたが、昇進が遅いし、1億円じゃ足りない。会社員だと自分が望む生活が叶えられないです。

──1億円は難しいですね。お金の必要性を強く感じたのはいつごろですか?
小学校の林間学校です。親が高級志向だったわけでもなく、ごく普通の中流家庭でしたけど、泊まった民宿がすごく古くて「なんでここで寝なきゃいけないの?」と思って。昔から環境へのこだわりが強いタイプでした。
──理想の環境を叶えるために、しっかり稼ごうと思ったんですね。
自分で稼ぐしかないですよね。専業主婦になったとして、私が欲しいものを全部用意してくれる男性はいない。運よくマッチングしても、それだけお金を出してもらうとなると、基本的には相手に従わなきゃいけない。それも嫌だったので、モテコンサルタントとして独立しました。
「優秀だけど恋愛できない男性」を恋愛市場に還元したかった
──独立前からTwitterでモテコンサルタントとして恋愛相談を受けていらっしゃったんですよね。なぜ恋愛相談を始めたんですか?
当時Twitterで仮想通貨の情報収集をしていたら「優秀だけどまったくモテない男性」がたくさんいたんですよ。それで彼らに対する恋愛相談を始めてみたら反応が良くて「モテたいけど、どうすればいいか分からない」という男性のニーズを感じましたね。
――どうしてそのニーズを叶えたいと思ったんでしょうか。
頭が良く、稼いでいる理系男性の価値が自由恋愛市場の中で埋もれてしまっているのが、すごくもったいないと思ったんです。リソースが余っていて活用されていないのは、個人にとっても、社会にとっても損失だなと。
――すごく合理的な考え方ですね!
銀行で不動産のバリューアップ案件を担当していたので「対象物に手を入れて価値を上げる」という発想が自分の中にあって。恋愛難民の男性に対しても“効率的に価値を高める仕組みをつくる”という感覚でかかわるようになりました。

──勝倉さんの恋愛相談は好評で、書籍化にも至りました。なぜ人気が集まったと思いますか?
うまく市場のすき間を突けたんですよね。当時のTwitterは、恋愛指導と言うとナンパ系アカウントしかなかったんですけど「ナンパせず恋愛したい人」のほうが多いじゃないですか。そういう層に対して理論的に恋愛指導できる恋愛コンサルティングサービスが全然なくて、自分の興味関心と適性、そしてニーズがミラクルマッチした感覚がありました。
──それから「結婚相談所ナレソメ」を立ち上げた経緯を教えてください。
モテコンサルはスポット的なかかわりなので、クライアントが最終的にどうなったかを追いにくかったんです。せっかくアドバイスしても「出会いがない」という人が多く、手元のリストでマッチングするにしても規模が小さすぎました。
そんなとき、代表の宇波から「結婚相談所を一緒にやらない?」と声をかけられて。「結婚相談所なら恋愛相談だけでは解消できない課題を全部カバーできる」と思って始めました。

――恋愛から出会い、そして結婚までサポートする体制を整えたんですね。
結婚相談所ってシステムとしてめちゃくちゃ合理的で、成果も出やすいんですよ。実際、モテコンサルのお客さまにナレソメに入ってもらったら、ものすごく人気になったんです。その方が「マッチングアプリで全然ダメだったのに、こんないいサービスあるんですね!」ってTwitterにポストしたら、一気に拡散されました。世間の結婚・恋愛ニーズを正しく捉えられたので、創業した2017年からずっと黒字です。

