
『花ざかりの君たちへ』ビジュアル (C)中条比紗也・白泉社/「花ざかりの君たちへ」アニメ製作委員会
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2026年は少女・女性マンガの時代に?
近年のアニメ界を振り返ると、『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』、『葬送のフリーレン』といった少年マンガ原作のメガヒットがシーンを牽引してきました。一方で、2025年から2026年にかけて「少女・女性向けマンガ」を原作としたアニメも非常に好評です。
その背景には有力な少年マンガの大型連載がアニメ化され尽くし、制作サイドが新たな鉱脈を求めて少女マンガという「物語の宝庫」に注目し始めた……という事情もあるかもしれません。もちろん原因をひとつに限定することは難しいですが、2026年は間違いなく、少女マンガ原作アニメの「逆襲」が決定的となりそうです。
2025年に証明された「少女マンガ×アニメ」の親和性
この流れを実感させられたきっかけは、2025年に放送された作品たちの質の高さです。実写映画も大ヒットした『ハニーレモンソーダ』は、その繊細な色彩設計と演出で、原作の持つ透明感をしっかりと映像化しました。特に第6話や第11話は傑作エピソードとして記憶に残っている人も多いでしょう。
また、思春期の揺れ動く心を丁寧に掬い取った『キミと越えて恋になる』『太陽よりも眩しい星』といった作品は、アクション主体の少年マンガとは異なる「心の機微」を描くアニメの豊かさを、改めて視聴者に提示しました。一方、ロボットを演じる少女というユニークな設定のコメディ『機械じかけのマリー』も非常に鮮烈でした。
2026年は新旧バラエティに富んだラインナップ
そして2026年、その勢いは加速しそうです。まず、この冬は人見知りの小説家と姪の交流を描くヤマシタトモコ先生の傑作を丹念に映像化した『違国日記』が男女問わず評価を高めています。
ほかにも容姿端麗な「王子」的なヒロインによるラブストーリー『うるわしの宵の月』、アイドルを扱ったドタバタコメディ『多聞くん今どっち!?』、意図せず毒キノコを生やしてしまう魔女が主人公のファンタジー『シャンピニオンの魔女』など、新作だけでもバラエティに富んだラインナップとなっています。
さらに平成を代表するラブコメの金字塔『花ざかりの君たちへ』の待望のアニメ化も行われ、今年はCLAMPによる伝説的作品『魔法騎士レイアース』の再アニメ化も控えています。こうした作品がかつてのファンだけでなく、Z世代以降にも響けば、さらに少女・女性向けマンガを原作とするアニメの存在感が増していきそうです。
少年マンガ原作の独走状態から、少女マンガがその真価を発揮して並び立つ、2026年は、そうした「転換点」として記憶されることになるかもしれません。
