・熱さをナメていた
さて、ここからが本番だ。皮が破れないよう慎重にレンゲにのせ、黒酢をかけ、刻み生姜を添える。
本来なら皮を少し破り、中のスープをひと口すすってから食べるのがセオリーであり、火傷防止策だ。しかし、実を言うと私は「九龍點心」のことを少しナメていた。
いくら蒸したてとはいえ、バイキング形式の食べ放題である。きっとそこまで熱々じゃないだろう。そう高をくくり、私は小籠包をパクっと口の中に放り込んだ。すると次の瞬間……。
熱ッッッッッッッ!!!!
結論から述べると、爆発した。口の中でマグマが爆発した。噛んだ瞬間、皮の中からとんでもない熱量の肉汁が濁流のように飛び出してきたのだ。
読者の皆さん、どうか安心してほしい。ここの小籠包は信じられないくらい熱々である。おかげで見事に上顎の皮を持っていかれたが、これも小籠包の醍醐味だろう。
皮はもちもちで、中の餡も肉感が強い。食べ放題とは思えないクオリティーだ。口内を負傷する価値はたしかにあったと言える。
・攻略のカギを握るのは……
もちろん、小籠包以外の中華バイキングも充実している。春巻き、イカのチリソース、八宝菜などなど。定番を含む幅広いメニューが揃っている印象だ。
個人的には、麻婆豆腐が “ガチ中華” 感のある本格的な味わいで好みだった。
さらにオーダー式の麺類まで(醤油・塩・担々麺)。どれもこれも非常に魅力的であるが……ここで一つ、注意喚起しておく必要があるだろう。
これらに手を出してはいけない。
