1・25幕張大会の三冠ヘビー級選手権試合「宮原健斗vsタロース」へ向けた会見が16日、東京・湯島の全日本事務所で行われた。
綾部蓮&タロースが1・3後楽園大会でザイオン&オデッセイを破って世界タッグ王座を戴冠。試合後、タロースが三冠王座挑戦を表明した。ジュニア勢からも挑戦者を募っていた王者・宮原にとってスーパーヘビーの名乗りは想定外。当初は拒んでいたものの、タロースが実力行使の構えを見せると渋々受諾し、幕張大会でのV4戦が決まった。
最高男が相手に恐怖心を隠さないのは極めて珍しい。それは「宮原健斗のプロレスっていうのは戦略を立てるのが大事なんで。2メートル13センチという規格外のプロレスラーに対して宮原健斗の戦い方の想像がつかなかった」というようにタロースを攻略する絵が描けなかったからだった。それでも「これで逃げたら男じゃねえな。スーパースターを名乗る中で、この2メートル13センチと戦うことも2026年の僕にとって大きな壁になるのかなと」と幕張決戦に臨む覚悟を決めた。
そこで宮原は「1月25日、幕張メッセではこの俺、宮原健斗の決め技、フィニッシュホールド、シャットダウン・スープレックスを決めることをここに宣言する」と予告した。タロースは213cm、145kg。投げるだけでも困難な相手に滞空時間を要するシャットダウンは極めて難易度が高い。それでも最高男は「できないんじゃないかって想像を超えることで、また自分自身がプロレスラーとして一つ大きくなれるんじゃないかなということで、自分にプレッシャーをかけてますよ」との思いで自らにハードルを課した。
ただ、懸念していることがある。1・11新宿大会における前哨戦でタロースのフロントハイキックを食らった際、「全身に電気が走るような衝撃を受けた」という。それは自身のキャリアにおいて味わったことのないほどの威力だった。そこで宮原は「お前の右足、リングシューズの中に鉄板入れてるだろ?」との疑惑を抱いた。当然、タロースは真っ向から否定。「だったら試合前にチェックするか?」と提案した。どちらにしても“疑惑の右足"を食らうか食らわないかが勝負を分けるポイントの一つとなるのは間違いない。
対するタロースは三冠ベルト初挑戦。37年近い三冠の歴史において史上最長身となる。「俺は歴史を創りたいんだ。綾部と世界タッグを獲った。次はこのベルトを獲らないといけない」と一気に5冠王者君臨まで駆け上がる構えだ。
宮原のシャットダウン葬予告を嘲笑し、「投げられることはないだろう。まずスープレックスというのは腕が回らないと投げられない。腕が回らないから絶対そんなことはない」と断言。「彼が考えなきゃいけないのは再びこのビッグブーツが顔面に当たった時にどうするか。それだけを心配していればいい」と言い放つと、「これだけ名誉ある歴史的なベルト。それを今一番トップのレスラーが保持している。それを俺のものにすることが俺のレガシーのスタートになるだろう」と至宝ベルト獲りを確信していた。
【会見の模様】
▼タロース「答えは簡単。要するに俺は歴史を創りたいんだ。綾部と世界タッグを獲った。次はこのベルトを獲らないといけない。宮原、お前は素晴らしい選手だが、今は邪魔なんだよ」
▼宮原「全日本プロレス、第76代三冠ヘビー級チャンピオン、宮原健斗です。2026年、全日本プロレス初のビッグマッチ、1月25日、幕張メッセ。挑戦者はタロース。身長は2メートル13センチ。全日本プロレスの三冠戦史上、最も大きい相手だということは間違いない。史上最大の敵だと言っても過言じゃない。そんな2メートル13センチの男に挑戦者が決まり、俺は精神的に憂鬱になり、顔にできものができた。ただ、もう良くなってるんで、そこはファンの皆様、ご安心ください。そう、俺は2メートル13センチのタロースから逃げないことを決めた。そして1月25日、幕張メッセではこの俺、宮原健斗の決め技、フィニッシュホールド、シャットダウン・スープレックスを決めることをここに宣言する。2メートル13センチのタロースからシャットダウン・スープレックスで勝つ。ただ一つ、気になることがある。俺は前哨戦でこの2メートル13センチのタロースから右のキックを食らった。右のキックを。その時に全身に電気が走るような衝撃を受けた。このながーい宮原健斗のプロレスラー人生の中でも、キックだけでそんな衝撃を受けたことがない。分かりますか? この宮原健斗史上、最も電気が走ったキック。おい、タロース。お前、右足、シューズの中に鉄板入れてるだろ? 鉄板。ちゃんと通訳して。お前の右足、、リングシューズの中に鉄板入れてるだろ?」
▼タロース「そう思うか?」
▼宮原「おかしいもん」
▼タロース「ノー、健斗。鉄板なんて入ってないよ。お前、今まで俺みたいな体形の人に蹴られたことがないんだろ? これが本当の衝撃なんだよ」
▼宮原「いや、おかしい。絶対入ってる。リングシューズと違うからね、今履いてるのは。これ、レフェリーはちゃんとチェックしたのかよ?」
▼タロース「だったら試合前にチェックするか?」
▼宮原「おう。絶対入れてくるなよ、お前。入ってるのか入ってないのかハッキリしろよ」
▼タロース「電流が走ったのは俺の足だ。鉄板なんか入ってないよ」
▼宮原「右のシューズだぞ?」
▼タロース「間違いない。入っていない」
▼宮原「1月25日、幕張メッセで右のシューズに鉄板入れてくんなよ」
▼タロース「そこのチビ。俺にどうしろとか命令口調で言ってんじゃねえ。そして、お前が感じたインパクトっていうのは鉄板とかそういうものじゃないんだ。自分の心の中の恐怖なんだよ。それに負けてるんだ。次の試合で必ずこのベルトを俺のものにしてみせる」
▼宮原「入れてくんなよ、お前、鉄板」
――タロース選手が挑戦表明した時、宮原選手から今まで見せたことない恐怖心を感じたが、キックもその要因の一つ?
▼宮原「正直その鉄板キックは俺の中では頭の中になかった。宮原健斗のプロレスっていうのは戦略を立てるのが大事なんで。2メートル13センチという規格外のプロレスラーに対して宮原健斗の戦い方の想像がつかなかった。そこに恐怖心を覚えましたね」
――スーパーヘビーとやらないと言っていたが、やってやろうとなったきっかけは?
▼宮原「うん。これで逃げたら男じゃねえなというのが一番。2メートル13センチ。で、正直もう避けようと思いましたよ。俺はジュニアとヘビーしか受けるって言ってなくて、スーパーヘビーは受けるって言ってないから。断る理由はあったけれども、これはスーパースターを名乗る中で、この2メートル13センチと戦うことも2026年の僕にとって大きな壁になるのかなと。ただ、右足に鉄板を入れてるのは誤算ですよ。俺はまったくそんなことは想像もしてなかったことが起きてるのは定かです。想像できない境地に今います」
――この体形の相手をシャットダウンで投げるのは至難の業だが手応えは?
▼宮原「手応えはないですよ。手応えはないけど、見てる人だったり自分自身が想像を超えること。できないんじゃないかって想像を超えることで、また自分自身がプロレスラーとして一つ大きくなれるんじゃないかなということで、自分にプレッシャーをかけてますよ。自分自身にプレッシャーをかけています」
――チャンピオンはタロース選手をスープレックスで投げると言っているが、投げられると思う?
▼タロース「(笑) いや、投げられることはないだろう。まずスープレックスというのは腕が回らないと投げられない。腕が回らないから絶対そんなことはない。彼が考えなきゃいけないのは再びこのビッグブーツが顔面に当たった時にどうするか。それだけを心配していればいい」
――と言われたが?
▼宮原「そういうことなんですよ。ヒント言っちゃったからね、タロースは。そう、スープレックスっていうのは腕が相手のお腹周りに回りさえすれば投げれるって自信が俺はあるからね。ただ、腹周りを回してクラッチを組めるか組めないか、そこがカギになるね」
――三冠ベルトにどんな思いがある?
▼タロース「もちろん、このオールジャパンに来た時からみんなにそう言ってるけど、興奮してるし、俺の目標でもあった。これだけ名誉ある歴史的なベルト。それを今一番トップのレスラーが保持している。それを俺のものにすることが俺のレガシーのスタートになるだろう」

