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「組織の内部からも見放されていた」マドリー番記者が明かすシャビ・アロンソ解任の舞台裏「ヴィニシウスの反抗に、経営陣が監督を支持しなかった事実は重い」【現地発】

「組織の内部からも見放されていた」マドリー番記者が明かすシャビ・アロンソ解任の舞台裏「ヴィニシウスの反抗に、経営陣が監督を支持しなかった事実は重い」【現地発】


 カルロ・アンチェロッティは、昨シーズンの開幕時に確信していた。選手たちの守備におけるコミットメントが最低レベルのままでは、この先何も成し遂げられない。

 それは、数々の修羅場をくぐり抜けてきた名将の単なる直感や経験則ではなかった。コーチ陣が弾き出したデータに基づく、冷徹な結論だったのである。彼は1試合あたりの走行距離や、スプリントの回数を精査し、ライバルたちと比較した。その結果、あまりに悲観的な予測に達した。そして悲しいかな、彼の判断は正しかったことが今、最悪の形で証明された。

 アンチェロッティは、スター選手たちに対して記者会見の場でも直接の対話でも、守備面でのさらなる犠牲を求めることに疲れ果てていた。しかし、その働きかけが実を結ぶことはなかった。

 ヴィニシウスは、サッカー関係者たちの間で「自分は守備のために走る選手ではない」というスタンスを臆面もなく公言し、エムバペもまた、守備を自らのタスクとして捉える考えを持ち合わせていないのは明らかだった。

 アンチェロッティが発した最初の警告から16か月。マドリーはその献身性の欠如という持病に加え、フットボールそのものの質の低下とチーム内における不協和音という合併症に苦しんできた。
 
 シャビ・アロンソの指揮下では、努力不足という古い問題に加え、アンチェロッティをも苦しめた「プレーの創造性の欠如」、そして「新監督と一部のスター選手との間の疎遠さ」という新たな難題が重くのしかかっていた。

 結果として、指揮官は混迷の深淵に沈んだ。特にクラシコで見せたヴィニシウスの公然たる反抗に対し、クラブ経営陣が監督の立場を支持しなかった事実は重い。弱体化したアロンソは、チームの構造的な欠陥を埋める答えを見出せないまま、袋小路に追い詰められていった。

 アロンソの立ち位置の不安定さは、12月からずっと最高潮に達していた。この間、経営陣からの公的な支援や信頼の兆しは一切見られなかった。幹部の中には、表面上は理解を示す者もいたが、その「同情」こそが彼の立場をいっそう弱体化させた。クラブスタッフたちの間では、監督が選手に強いる長時間のビデオセッションへの不満が公然と語られるなど、組織の内部からも見放されつつあった。
 
 アロンソは真面目で細部を重んじ、外部に対しては秘密主義を貫く指導者だ。しかし皮肉なことに、末期の彼の言葉からは、チームの抱える深刻な問題がことごとく透けて見えるようになっていた。就任当初の「実力主義」という理想は具体性を失い、最後は失速の理由を負傷者続出という不可抗力にすり替えて正当化するしかなかった。

 バルデベバス(マドリーの練習施設)での彼の半年間は、奇妙なパラドックスを内包している。7月にクラブワールドカップ準決勝でパリSGに0-4の惨敗を喫した後、彼は「自分の時代が100%始まる」と強調した。しかし、米国で見せた躍動の兆しは、11月以降の厳しい現実にかき消された。期待された若手たちも停滞し、ハウセンは弱さを露呈、アルダ・ギュレルは輝きを失い、マスタントゥオーノはベンチに塩漬けにされた。

 現在のマドリーが抱える問題の多くはアンチェロッティのラストシーズンと重なるが、その「腐食」のスピードはあまりに速かった。前任者は悲観的ではあっても、老練な手腕で「6月の円満退団」まで時間を稼ぐことに成功した。しかし、イタリア人名将と同様に中盤の補強を叶えられなかったアロンソには、その余裕はなかった。
 
 今のマドリーには、クルトワの神がかり的なセーブと、エムバペの個の力(チーム総得点61のうち29得点)の間に、広大な砂漠が広がっている。ライン間の距離を縮めるという優先課題は放置され、ハイプレスは空回りし、中盤の舵取り役が不在のまま、連動性は失われた。

 2025年最後の試合となったセビージャ戦後、アロンソは記者団に対し、謎めいた「落ち着いて」という一言を残して去った。そして迎えた1月のスーペルコパ。決勝で宿敵バルセロナに2-3で屈し、準優勝に終わったことが決定打となった。タイトルという免罪符を手にできなかった若き指揮官に対し、クラブが下した決断は非情だった。

文●ロレンソ・カロンヘ(エル・パイス紙レアル・マドリー番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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配信元: SOCCER DIGEST Web

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