現地1月14日、バレーボールのイタリアリーグ/スーペルレーガ2025-26シーズン後半5節が行なわれ、男子日本代表の主将・石川祐希が所属するシル スーザ スカイ・ペルージャはMAアクア サンベルナド・クーネオとアウェーで対戦。セットカウント3-0(29-27、25-23、25-22)のストレート勝利で首位の座を守った。
前節首位に返り咲いたペルージャの先発は、OH石川が2試合ぶりにメンバー入りしてポーランド代表カミル・セメニウクと対角を組み、司令塔がイタリア代表シモーネ・ジャンネッリ、OPは元チュニジア代表ワシム・ベンタラ、MBが元アルゼンチン代表セバスティアン・ソレとイタリア代表ロベルト・ルッソ、Lは元イタリア代表マッシモ・コラチで布陣を組んだ。〈S:セッター、OH:アウトサイドヒッター、OP:オポジット、MB:ミドルブロッカー、L:リベロ〉
昇格チームのクーネオはここまで3勝12敗。白星はすべてストレート勝利、黒星の中で3試合をフルセットへ持ち込み9位につけ、上位8位までが進出するプレーオフの最終1枠を狙っている。
先発にはイタリア勢が5選手。元同国代表のベテランOHイヴァン・ザイチェフ、Sミケーレ・バラノヴィッツとLドメニコ・カヴァッチーニに、MBのリカルド・コペッリとロレンツォ・コダリン。フランス出身の若手コンビ、得点源となっている22歳のOPネイサン・フェラルと12月末に新加入した21歳のOHアレクサンドル・シュトレラウを加えてこの一戦に臨んだ。
ペルージャは、第1セットの開始からミドル陣の3連続得点とベンタラのブロックで試合をリードする。石川は序盤に放った1打目の着地後にセンターラインを踏み越したため得点を取り損ねたが、直後に後衛から助走なしで難しいハイボールを打ち切りすぐさま挽回。リード2点で中盤を迎えるが、不安定なレセプションが失点に繋がりブレーク4回を許してビハインド3点へ後退する。
それでも後半、ペルージャは今季後半に際立つ底力を発揮。ベンタラと石川の攻撃で点差を詰めた後、ジャンネッリのサーブでセメニウクがレフトから3連続得点を奪い18-18へ巻き返す。1度はセットポイントを許して負い込まれるが、デュースへ持ち込んだところでサーブミスが2回続いていた石川に替えOHの元ウクライナ代表オレフ・プロトニツキをリリーフサーバーに投入してブレークに成功。4度目のセットポイントをルッソのブロックで制してセットを先取した。 石川をコートへ戻してスタートしたペルージャは第2セットも序盤をリード。石川はアタックをブロックに吸い込ませた打球や3枚ブロックを軟打でかわすレフト攻撃で中盤から後半に得点を重ねる。ところが、20-16からアタック2打が立て続けにコートを外れたセメニウクにレセプションでもミスが出るなどして同点へ追い上げられるとOHを石川からプロトニツキに交代。最後はジャンネッリのエースでリードを2点とした後、セメニウクのバックアタックで白星へ王手をかけた。
石川を再び開始から起用して臨んだ第3セットは、早々にセメニウクのサーブが炸裂する。相手OPのミスを誘った直後にエース、続いて石川がコート外から体を反転させブロックアウトを決める。クーネオはたまらずタイムアウトを取るが、以降もブレークを阻止できずペルージャが6-0のスタートダッシュ。石川はその後もレフトからストレートにクロスと、多彩な攻撃でサイドアウトに貢献する。
後半には、ベンチ前へ逸れた自身のレセプションをジャンネッリが渾身の守備でカバーすると、それに応えて鋭いスウイングでノールック弾を叩き込む。続くサーブでブレークを呼び込み、じわじわと点差を詰め始めた相手に立ちはだかる。だが、またもや終盤に大接戦が待っていた。ペルージャは2度にわたりラリーを取りきれず誤打も手伝って19-18へ詰め寄られる。石川と替わったOHドノヴァン・ジャボロノク(チェコ共和国)のレフト攻撃がブロックに捕まりついに20-20とされる。ルッソの得点でリードを1点とした後に、相手OPのアタックがアウトになるが、途中出場のMBフェデリコ・クロザートがブロックタッチを申告して審判はクーネオへの得点を示す。そこで、すかさずペルージャがビデオ判定を要求。クーネオのOPがアタック後にセンターラインを越えていたためペルージャのリードが2点となる。以降、相手は2度にわたるサーブミスの後、アタックがエンドラインを大きく割って試合終了。粘り強い守備で奮闘を見せたクーネオに手を焼いたペルージャだったがストレート勝利で首位を守った。
石川はアタックで9得点。アタック決定率を、先発出場した2戦前のチャンピオンズリーグでマークした47パーセントから60パーセントへ引き上げた。
僅差だった両チームのスタッツの中で、違いを生んだのはミスの数(ペルージャ29、クーネオ22)。ペルージャが第1セットで記録した10本から半数近くに抑えた2セット目以降は、終盤の混戦で明暗を分ける要素となった。
ペルージャの次戦はレギュラーシーズン後半6節(日本時間1月19日午前2時開始予定)。6位クチーナ ルーベ・チヴィタノーヴァとのアウェー戦に挑む。
構成●THE DIGEST編集部
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