
画像は『TIGER & BUNNY 2』パート2(14~25話)キービジュアル (C)BNP/T&B2 PARTNERS
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人気アニメの続編、なぜ物議をかもした?
アニメ作品において、第1期が高い評価を得たからといって続編まで同じように支持されるとは限りません。制作体制の変更や放送形態の違い、作風の変化など、さまざまな要因が重なることでファンの期待と完成した作品との間にズレが生じることもあります。今回は、「待望の続編」であるはずが、賛否を呼んだアニメを振り返りましょう。
ゆるふわ癒やしアニメのはずが……
南家3姉妹の平凡な日常を描いた『みなみけ』(作:桜場コハル)は、これまで4度にわたってアニメ化され、すでに第5期の制作も決定している人気シリーズです。2007年に初めて映像化された第1期は、原作マンガのゆるふわな雰囲気を丁寧に再現し、癒やしアニメとして高い支持を集めました。
その好評を受け、翌年には『みなみけ~おかわり~』のタイトルで続編が制作されますが、第1期とは対照的にシリアス寄りの作風が前面に押し出され、評価が大きく分かれることになります。オープニングからどことなく重たい空気感が漂い、全体的に暗めの印象が強く、視聴者からは「どうしてこうなった?」と戸惑う声も多く聞かれました。
なお、そうした反応を受けてか、第3期以降では作風が見直され、第1期に近いほのぼの日常コメディ路線へと軌道修正されています。いまや『みなみけ~おかわり~』はシリーズのなかでもやや異質な存在として扱われており、ファンの間では「なかったこと」に近い立ち位置で語られることも多いようです。
続編アニメでまさかのキャスト交代
星野桂先生が描く人気ダークファンタジー『D.Gray-man』のアニメ版も、続編で物議をかもした作品のひとつです。初のTVアニメは2006年に放送され、主人公「アレン・ウォーカー」役の小林沙苗さんをはじめ、伊藤静さん、櫻井孝宏さん、鈴村健一さんら実力派キャストが物語を支えました。
その続編にあたる『D.Gray-man HALLOW』は、前作から10年の時を経て放送された作品ですが、新シリーズの始動に伴い、主要キャストが一新されます。アレン役を村瀬歩さん、「リナリー・リー」役を加隈亜衣さん、「神田ユウ」役を佐藤拓也さん、「ラビ」役を花江夏樹さんが務めるなど、布陣そのものは豪華でした。しかし、完全なリメイク作品であればともかく、続編という位置づけでのキャスト交代に戸惑う声も多く、ファンの間で賛否を呼ぶ結果となっています。
さらに追い打ちをかけるように、Blu-rayおよびDVDの発売が中止となり、現在はサブスクリプションサービスでの配信も行われていません。そのため視聴手段はきわめて限定的で、いまや知る人ぞ知る幻の作品と化しています。
NHK放送で失った作品の「象徴」
近年の作品でいえば、2022年に放送された『TIGER & BUNNY 2』も該当するかもしれません。2011年に放送された第1期は、3DCGと手書きを組み合わせた斬新な作風に加え、各ヒーローたちのスーツに実名企業のロゴを配する「プロダクトプレイスメント」の採用が大きな注目を集めました。
対して第2期は、放送形態がNetflixでの独占配信だったこともあって視聴できる層が限られてしまい、その影響か「第1期ほどの盛り上がりを感じられなかった」という声も少なくありませんでした。なお、そのおよそ1年後にはNHKでの放送も実現しますが、ここで新たな問題が浮かび上がります。
というのも、公共放送であるNHKではプロダクトプレイスメントが採用できず、広告要素をすべて排除した「NHKオリジナル版」として放映されたのです。物語の大筋は変わらないものの、シリーズの象徴ともいえる要素が削がれたことで、ファンからは物足りなさを指摘する声が目立ちました。
