信じていた「残業」の日々
彼とは共通の友人を通じて知り合い、交際を始めて2年が経っていました。保育士として働く彼は、普段から子どもたちの話を楽しそうにしてくれて、その姿に惹かれたのを覚えています。穏やかで誠実そうな人柄に、私は安心感を抱いていたのです。
ただ、ここ数カ月は会える時間がめっきり減っていました。「発表会の準備があって」「保護者対応が長引いて」と、理由はいつも仕事関連。子どもたちを大切にしている証拠だと思い、私は「頑張ってね」と送り出し続けていました。寂しさはあったものの、彼を信じることに迷いはなかったのです。
偶然目にした、残業の「真実」
ある週末、友人との食事の帰り道でのこと。駅前のカフェから出てくる彼の姿が目に入りました。隣には若い女性がいて、二人は親しげに腕を組んでいたのです。一瞬、見間違いかと思いました。けれど、振り向いた彼の顔は間違いなく私の知っている人でした。
後日、思い切って問いただすと、彼はあっさり認めました。相手は同じ保育園で働く同僚の保育士。「一緒に仕事してるうちに、自然とそうなった」と、まるで仕方なかったかのような言い方。あれほど信じていた「残業」の正体が、彼女との時間だったのだと知り、言葉を失いました。
