ボロボロな古着も格好いいけれど、着倒して、着倒して修理しながら着続けるのが本当に格好いい古着の楽しみ方。挑戦すれば自分でもギリギリできる、そんな「お直し」を教えます。今回はニットに付きまとう、糸のほつれや虫食いの小さな穴の補修。放置すれば広がるが、針と糸があれば手早く修復できる。愛用の1枚を長く楽しむための補修術を紹介する。

ニットの穴補修にトライ!
涼しくなってきて、そろそろニットの出番。けれど、収納から出してみると虫食い穴がぽっかり。なんてこと、服好きなら誰もが味わったことのある失敗かもしれません。でも、お気に入りが台無し……。なんて落ち込む必要はありません。針と糸さえあれば、わずか1時間ほどで直せるのです。今回は、直径1cm以下の“小さめなトラブル”を想定した補修方法をご紹介します。これ以上の大きさになるとまた別の直し方が必要になりますが、まずはこの時期に1番出会いやすいケースから。
BEFORE


AFTER


これまでのお直しはミシンを使ったものがほとんどであったが、今回のウール製のニットは手縫い。1cm程度の穴であれば糸を追加せずともぱっと見では気づけないほどに補修可能だ。
ニットの穴補修の手順

今回のニットはウール製。ほつれた部分を確認した後、アイロンを使って、補修部分を整える。この工程が出来上がりの綺麗さを左右する。

補修の基本はシンプル。糸が切れてバラけてしまったループを、もう1度つなぎ直す。そのために、まずは“生きているループ”を把握する。

補修箇所に合わせて、使う糸を決めることはとても大切。補修後になるべく目立たないようするため、9番手ほどの細い糸を使うのがオススメ。

編みの荒いのニットでも玉結びが効くよう、毛糸自体に刺してから縫いはじめる。糸自体に絡めることで抜けにくいうえに表からも見えづらい。

ループ同士を糸で繋いだら、引っ張りすぎるとうねるため、少しずつ締めていく。最後の玉留めも同様、毛糸の中に絡めるように留める。

縫い終わり、穴がしっかりと閉じたら生地の整形。手縫いで乱れたウールを整えていく。まずは霧吹きを使って補修部分を軽く湿らせる。

補修部分にスチームアイロンをかけていく。ぎゅっと押し付けるのではなく、5mm〜1cmほど浮かして熱いスチームを生地に当てるイメージ。

もし、スチームアイロンがない場合はドライヤーでもOK。熱がしっかり加わるよう補修部分に近めで、毛流れを整えるイメージで当てて完成。
(出典/「2nd 2025年12月号 Vol.215」)