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19歳坂本の躍進と24歳坂詰の執念!プレースタイルは違えど“考えるテニス”でつかみ取った全豪オープン初出場<SMASH>

19歳坂本の躍進と24歳坂詰の執念!プレースタイルは違えど“考えるテニス”でつかみ取った全豪オープン初出場<SMASH>

1月18日に本戦がスタートする、シーズン最初のグランドスラム(四大大会)である全豪オープン。その開幕に先駆け行なわれていた予選が16日に全スケジュールを終え、本戦出場選手が出揃った。日本勢では男子の坂本怜(世界ランキング202位)、女子の坂詰姫野(同140位)が、3試合を勝ち抜き夢舞台への切符を手にしている。

 19歳の坂本は、全豪オープンでは2回目、グランドスラム全体では3度目の予選挑戦にして本戦の席を自力で獲得。長身を生かした高速サービスを次々に叩き込み、スケールの大きなテニスをメルボルンのコートに描ききった。

 他方で24歳の坂詰にとっては、これが通算6度目のグランドスラム予選挑戦。小柄な身体を大きく使って鋭いショットを放ち、コート狭しと駆け回る小気味の良いテニスで、初の予選突破を成し遂げた。

 そのように、歩んできた道のりも、プレースタイルも大きく異なる2人。ただ両選手が、今回結果を残した背景には、いくつかの共通点が見られた。

 坂本にとって全豪オープンは、2年前にジュニア部門で優勝した相性の良い大会。「ボールが高く弾むハードコートは、自分のプレースタイルにもあっている」と、持ち味を存分に発揮できるコートでもある。
  その思い出の地で坂本は、2年前の快進撃を想起させつつ、成長した姿を見る者たちに印象付けた。ジュニア時代からの武器である、サービスが良いのは明らか。ただ2年前からの変化という意味では、ストロークの安定感が際立った。左右に振られても体勢が崩れることなく、力強いボールを打ち返す。加えてショットセレクションの正確さも、ストローク戦を支配できている鍵だろう。

 坂本は、昨シーズンから師事するイタリア人コーチのフェデリコ・リッチに、「ちゃんと考えてテニスをしろ」と、口を酸っぱくして言われてきたという。「重要な局面でこそ、もっとも確率の高いプレーを選択することが、結果的に勝利に結びつく」というのが、経験豊富な指導者の哲学。坂本もその思考の型を、習得しているさなかだという。

 またその理論を実践すべく、オフシーズンには「これまでにない程に厳しいトレーニングメニューをこなしてきた」とのこと。筋肉量も2キロアップしたというフィジカル強化の成果は、予選3戦全てストレート勝利という形で結実した。
  考える力や判断力を成長のカギにあげたのは、坂詰も同様だ。ポジションを高く保ち、早いタイミングでボールを叩く攻撃テニスが坂詰の身上。ただそのスタイルは、焦りにもつながったと振り返る。

 本人曰く「これまで勢いでテニスをしてきた」彼女が、思考力や戦略面に本格的に取り組み始める契機となったのが、2年前の全豪オープン予選敗退。以降、坂詰は試合を終えるたびに重要な局面を振り返り、心理面や選んだショットを分析し、何が正解かを考え続けてきたという。

 正しい戦術への注力は、時に迷いを生み、プレーが消極的になってしまうこともある。実際に今大会の予選決勝では、第2セットとファイナルセットともに、リードするもやや迷いが出て追い付かれた。

 ただこの時の坂詰は、消極的になったことに自覚的だったという。そのうえで、答えを導き出す。
 「自分のプレーを変えることに、恐れがなくなった」という冷静さ、そして「テニスの調子が必ずしも良くなくても勝てるようになってきた」という実績に依拠した自信が、苦しい時間帯でも崩れなかった要因だろう。同時に、見た目にも明らかに向上したフィジカルも、精神面の余裕に寄与しているようだ。

 その坂詰の本戦1回戦は、18日の大会初日の第1試合に組まれている。対戦相手は、キャティ・マクナリー(アメリカ/同83位)。 181cmの長身から打ち下ろすサービスを軸とした、攻撃テニスの体験者だ。

 坂本怜が1回戦で対戦するのは、同じく予選あがりのラファエル・ホダル(スペイン/同150位)。同期のふたりは2024年9月の全米オープンジュニア部門で対戦し、その時はホダルが勝利している。似た歩幅でトップへの階段を駆け上がる、次世代のスター候補。この先、幾度も大舞台で対戦するであろう2人の、“大人”としての初対決は注目の一戦となる。

現地取材・文●内田暁

【動画】坂本と坂詰が本戦入りを決めた「2026全豪オープン予選決勝」ハイライト

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配信元: THE DIGEST

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