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「え、なにが起きた?」 ページをめくった瞬間に言葉を失ったマンガの“衝撃”シーン

「え、なにが起きた?」 ページをめくった瞬間に言葉を失ったマンガの“衝撃”シーン


画像は『覇穹 封神演義』DVD第1巻〈初回限定版〉(NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン) (C)安能務・藤崎竜/集英社・「覇穹 封神演義」製作委員会

【画像】「可愛い顔してやることエグッ」「きっついなー」 こちらが『封神演義』の“人肉ハンバーグ”を作った張本人です(3枚)

ページをめくった瞬間に訪れる衝撃!

 マンガのページをめくった瞬間、「え……何が起きた?」と手が止まった経験はないでしょうか? 前のコマまでの流れを一気に裏切るような展開や、想像のはるか上を行く描写が飛び込んできたとき、読者は思わず言葉を失います。この記事では、多くの人が絶句した記憶を持つ「マンガの衝撃シーン」を振り返りましょう。

 まず代表例として挙げられるのが、いまなお語り草となっている『封神演義』のハンバーグ回です。本作は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載されていた藤崎竜先生の中国古典ファンタジーで、第25話「妲己・喜媚の3分間クッキング」では、宿敵である「妲己(だっき)」陣営の出来事が描かれます。

 妲己は、当時中国を支配していた殷王朝の皇帝「紂王(ちゅうおう)」に取り入り、権力を欲しいままにしていました。そんな折、妲己に幽閉された父を救うため、「伯邑考(はくゆうこう)」という青年が王宮を訪れます。妲己は伯邑考を懐柔しようとしますが、それが通じないと見るや、場面は突如として「クッキングコーナー」へ。料理番組さながらのセットで妲己がハンバーグを作る様子が、どこかコミカルに描写されていました。

 そして次の場面では、幽閉中の父「姫昌(きしょう)」のもとに妲己お手製のハンバーグが供され、見張りが去った後、姫昌は「伯邑考……」と静かに涙を流します。つまり伯邑考は隗肉刑に処せられ、その肉がハンバーグの材料として使われたのです。

 無邪気な調理手順を前フリに用い、次のページで一気に落差を突きつける構成は、あまりにも鮮烈でした。明るい演出そのものが残酷さを増幅させ、読者の記憶に深く刻まれる一幕となっています。

ページをめくった先で待ち受けていたのは…

 石田スイ先生の『東京喰種』にも、多くの読者が言葉を失った場面があります。それが、『東京喰種:re』第143話です。

 この回では、半喰種の主人公「金木研」が、CCG喰種捜査官である「鈴屋什造」らと対峙します。力を解放して異形へと変じ、仲間を守る覚悟を固めるまでの流れは高揚感に満ちており、隻眼の王となった金木の「本気」がついに披露されるかのように思えました。ところが次のページに描かれていたのは、激しい戦闘の過程ではなく、四肢を断たれた金木の無惨な姿だったのです。

 戦いを見守っていた反喰種組織の人間は「金木の戦う姿はまさに鬼神そのもの」だったと語りますが、その壮絶な攻防はわずかなセリフだけで処理されました。主人公の変わり果てた姿と、戦闘を描かないという大胆な構成が重なり、強烈な余韻だけが読者の胸に残ります。

 ほかにも『テラフォーマーズ』(作:貴家悠、画:橘賢一)第1巻では、火星を舞台に人型ゴキブリvs人類の死闘が描かれた後、突如として地球の日常風景へと場面が切り替わります。幼い少女が「台所にゴキブリいた」と母親に告げ、駆除しようとドアを開けた次のページで、人型ゴキブリが現れる展開は、多くの読者に忘れがたい印象を残しました。

 また『魔人探偵脳噛ネウロ』(作:松井優征)で描かれた「笹塚衛士」の最期も、語り草となっている一幕です。主人公の理解者として物語を支えてきた刑事が、ページをめくった見開きで容赦なく命を奪われる展開は、それまで積み重ねてきた信頼関係が一瞬で断ち切られる感覚を読者に突きつけます。

 こうした演出が成立するのは、ページをめくるという行為そのものを物語の仕掛けとして活用できるからでしょう。その特性を最大限に生かした瞬間に立ち会える点こそが、マンガ表現ならではの醍醐味なのかもしれません。

配信元: マグミクス

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