現在の株価は暴落間近の危険水域!?
──「S&P500」など米国株インデックスファンドは高値を続けています。なぜ危険なのでしょうか?
宮脇 今のS&P500の高値は、「企業の利益が伸びているから」ではなく、「AIなどへの過剰な期待」で株価が吊り上がっている状態です。株の割高感を示す「シラーPER」は現在40倍。これは歴史的平均の2倍以上で、過去にこの水準に達したのは1929年の世界恐慌前夜(約32倍)と、1999年のドットコムバブル(約44倍)の2回だけ。どちらもその後に株価は大きく下落しました。
──今からビットコインを始めても大丈夫ですか?
宮脇 今やビットコインは、「デジタル・ゴールド」としての位置を確立しつつあります。米国では2025年「GENIUS法」成立により、暗号資産全体の信頼性が高まり、ETF流入が進みました。さらに、日本では最大55%だった雑所得課税が、株式と同じ「申告分離課税20%」へ改正する方向で議論が進んでいます。メガバンクも暗号資産の保管サービスに参入し、預金の一部が暗号資産へ動く時代が来ています。
ポートフォリオの1~5%をビットコインに配分することは、インフレに備える「保険」として合理的だと考えられるのです。
富裕層が実践する「バーベル戦略」とは
──投資を始めるならなにがお勧めでしょうか?
宮脇 富裕層が実践しているのが「バーベル戦略」です。リスクを中途半端に取らず、「超安全」と「高リターン」を両端に配置します。例えば以下のような戦略です。◯守り(40%):アンティークコイン、短期国債、ゴールド(資産の10%)。◯堅実(40%):国内外の不動産、日本や米国の高配当株・増配株など。◯攻め(20%):事業への投資(エンジェル投資や事業買収)、暗号資産。「大きく増やす部分」と「絶対に減らさない部分」を明確に分けるのがポイントです。
──富裕層が行っている「習慣」を教えて下さい。
宮脇 富裕層は「お金の置き場所」だけでなく、「生き方そのもの」でリスクヘッジをしています。住む国・働く国・資産を置く国を分けて管理し、予期せぬリスクを分散。そしてもう一つが、健康への投資です。ブランド品よりも、質の良い睡眠や予防医療にお金を使う。健康寿命を延ばすことこそ、複利を最大化する最強の投資です。資産形成のゴールは、自由に生きられる時間を増やすこと。そのために、富裕層はお金よりも、生き方に投資しているのです。
聞き手/程原ケン
「週刊実話」1月22日号より
