
週末時点での『アバターFAA』の北米累計興収は3億4200万ドルで、1月15日の木曜日に3億5000万ドルに届いた模様。興収3億5000万ドルのラインを超えた作品はこれで75本目であり、公開から28日での達成は41番目のペース。こちらもシリーズ第1作が17日、第2作が14日だったので、かなり鈍化傾向にあることがわかる。
前回の当記事でも触れた通り、ジェームズ・キャメロン作品は往々にしてロングランで興収を積み上げやすいだけに、ここからの踏ん張りが重要となってくる。とはいえ海外興収はこの1週間で8000万ドル前後しか上乗せできておらず、現時点での全世界興収は12億3800万ドルほど。さすがにシリーズ3作連続の全世界興収20億ドル突破は望み薄だろう。

さて、新作タイトルでは「海底47m」シリーズなどで知られるヨハネス・ロバーツ監督の新作ホラー『おさるのベン』(2月20日日本公開)が2位に初登場。2964館で公開され、初日から3日間の興収は1115万ドルとまずまず。ロバーツ監督の過去作と比較すると、『海底47m』(17)のオープニング興収が1120万ドル、『ストレンジャーズ 地獄からの訪問者』(18)が同1040万ドルだったので、それらと同等。しかし両作とも制作費が500万ドル前後だったのに対し、今作は2100万ドル強。もうひと伸びほしいところだ。
ここ10年ぐらい、閑散期となる年明け序盤のタイミングにはほぼ毎年それなりの規模のホラータイトルが公開されている。成功例としては初動で3000万ドル強の興収をあげ、批評家からも絶賛を浴びた『M3GAN /ミーガン』(13)ぐらい。『インシディアス 最後の鍵』(18)やリブート版『スクリーム』(22)などの人気シリーズだと3000万ドル前後、それ以外のオリジナル作品だと1000〜1200万ドル前後のオープニングとなり、批評面は『スクリーム』を除くと伸び悩みがち。

今回の『おさるのベン』の場合、オリジナル作品なので興収は及第点。批評に関しても、「ロッテン・トマト」によれば批評家からの好意的評価の割合が79%で、観客からのそれは72%と悪くない反応を集めている(ロバーツ監督の長編でどちらも好意的評価が優勢となった初めての作品となる)。『M3GAN/ミーガン』以来3年ぶりに、両方で合格点をあげた2026年の“年明けホラー”。この幸先の良さで、今年もホラーが強い一年となるのか楽しみである。
文/久保田 和馬
