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ドライバーからも好評のF1レースディレクター、ルイ・マルケスの仕事の流儀「ドライバーやチームとの協力を心がけている」

ドライバーからも好評のF1レースディレクター、ルイ・マルケスの仕事の流儀「ドライバーやチームとの協力を心がけている」

F1レースディレクターであるルイ・マルケスは、初めてフルシーズンに渡って同職を担った2025年を振り返り、ドライバーたちから称賛を浴びた理由について、「偶然ではない」と語った。

 2024年のラスベガスGPを前に、急きょ前任のニールス・ウィティヒが解任されたことで、それまで2年間F2とF3のレースディレクターを務めてきたマルケスがF1のレースディレクターを務めることになった。

 マルケスはいきなりF1を担当する事になった上、ラスベガスのストリートサーキットはナイトレースということもありレースコントロールの面ではカレンダー上最も厳しいレースの1つだが、路面のマーキングに関するドライバーの懸念に迅速に対応したことでマルケスはすぐに賞賛を集め、以前と比べれば歓迎すべき変化だと感じる人もいた。

 54歳のマルケスは自身の貢献をひけらかそうとする人物ではないが、彼の反応の良さとドライバーからのフィードバックに積極的に対応する姿勢は、ドライバーたちに好評だったのだ。

 昨シーズン終盤、motorsport.comのインタビューで1年を振り返ったマルケスは「素晴らしい経験だった」と語った。

「結局のところ、ほとんどのレースディレクターがこのシートを夢見ていると言えるだろう。もちろん、これは非常に難しいシートだ。はっきりさせておきたい。しかし、私は素晴らしいチームに支えられている。ワンマンショーではない」

「レースコントロールには5人いる。ジュネーブにはセカンダリーレースコントロールがあり、さらにスタッフがいる。私の背後には大きなチームがいる。でも、本当に素晴らしい経験だったし、本当に楽しんでいる」

 FIA公認のモーターレースのほぼすべてのレベルで豊富な経験を積んだマルケスにとって、F1へのステップアップは当然であり、それが彼がその役割に比較的簡単に適応できた理由をある程度説明していると言える。

「レースディレクターとして、あらゆるステップを踏んできた」と彼は説明した。

「シングルシーターではF4、フォーミュラ・リージョナル、F3、F2と、あらゆるカテゴリーを経験した。ツーリングカー、世界耐久(WEC)、ル・マンもだ。つまり、あらゆる経験があるということだ。もちろん、F1は別のレベルなので、基準はさらに高い」

 GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)理事のカルロス・サインツJr.はマルケスを高く評価しており、motorsport.comに次のように語った。

「正直に言って、ルイについては良いことしか言えない」

「彼は最初から仕事に全力で取り組み、結果を出してきた。僕たちの意見に耳を傾け、それを実践しようと努力してきた。彼は、優れた判断力と常識を持った、ドライバーがその役割を担うことに安心感を与えてくれる、重要な人物の一人だ」

「ティム(ティム・マリオン/FIAスポーティングディレクター)と共に、彼らは非常に良い仕事をしてくれている。正直に言って、彼らの行動には非常に満足している。だからこそ、今僕たちが解決しなければならないのは、ガイドラインやペナルティといった状況だけだ」

 同じくGPDA理事であるジョージ・ラッセルも、「正直に言って、ルイがチームに加わってくれて本当に嬉しい」と語った。

「彼とティムは非常に受容力に富んでいる。彼らは耳を傾け、反応してくれる。全体として、僕たちは今の状況にかなり満足していると思う」

 この賞賛は偶然ではない。たとえモータースポーツにおいて意見の相違が避けられない部分があるとしても、レースコントロールとF1のドライバーは同じチームに所属しなければならないことを、マルケスはよく理解しているからだ。

「ここに限らず、あらゆる選手権で私が常に心がけてきたのは、ドライバーやチームと協力することだ」

 そうマルケスは説明した。

「どちらか一方に属そうと感じたことは一度もない。結局のところ、我々は同じショーの一部であり、協力して取り組む必要があるのだ」

「もちろん、ルールは守らなければならないし、安全は常に最優先事項だ。しかし、結局のところ、我々全員が協力して取り組む必要があるのだ」

 またマルケスは、毎セッション最前線で戦うドライバーたちのフィードバックを反映しないのはおかしいと指摘した。

「F1では、トップクラスのドライバー20名と働く特権に恵まれている。つまり、彼らの経験すべてを吸収しなければならないのだ」

「もちろん、私はF1マシンに実際に乗ったことはない。だから、彼らが『コース上に問題がある』と伝えても、我々にはそれが見えない場合その言葉を信じ、それに基づいて作業を進める必要がある」

「そうは言っても、もちろん全ての要望に応えられるとは限らない。それは私次第だけではなく、サーキットや規則などにも左右される。しかし彼らとの仕事は順調で、本当に楽しんでいる」

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