レッドブルのチーム代表であるローレン・メキーズは、角田裕毅がアゼルバイジャンGPで見せた活躍が、チームが2026年のドライバーラインアップを決定するのを急いでいない理由だと語った。
角田はバクー市街地サーキットを舞台に行なわれたF1アゼルバイジャンGPの予選で6番手を獲得。決勝でも着実な走りを披露し、優勝したチームメイトのマックス・フェルスタッペンには差をつけられたものの、マクラーレンのランド・ノリスをきっちりと抑え切って6位フィニッシュを果たした。
これについてメキーズ代表は、期待していた”セカンドドライバーのクリーンなサンプル”を手に出来たと語った。なおレッドブルは、10月末にも来季のドライバーラインアップを決める予定だとしている。
「ユウキが調子を上げているのは朗報だ」
そうメキーズ代表は語った。
「ユウキはこのポジションに値する。だからこそ我々は、余裕を持って(来季のラインアップ選定に)取り組んでいる。時間はあるんだ。なぜ急ぐ必要があるんだ? スピードは消えるものではないし、ドライバーも進歩していくものだ」
「これは自信に関することだ。ユウキは今回、高い自信を持って臨んでいた。彼は非常に、非常に力強く、素晴らしい走りを見せた」
「我々にはまだまだ時間がある。以前も言った通り、アブダビまで待つつもりはないが、あと数レースは確実に残っている」
角田はレッドブルのファクトリーにいるエンジニアリング・グループと共に、熱心にシミュレータ作業に取り組んだ。これが角田が躍進する鍵になったと言える。
「彼は非常に賢明に取り組んでいる。一度も手を抜いたことはない」
そうメキーズ代表は語った。
「ブダペスト(ハンガリーGP)での厳しい結果の後、彼はすぐに休暇を取るわけではなく、シミュレータに直行した。『いや、チームと一緒にシミュレータに戻って、明日作業するんだ』と言ったんだ」
「それが彼のアプローチなんだ。レースがない週末は、エンジニアたちと仕事をするか、あるいはドライビングを見直したりしている。彼が進歩を見せてくれたことを、私はとても嬉しく思っている」
「(アゼルバイジャンGPは)今年我々と取り組んだ中で最高のレースだったと思う。我々にとって最も重要なのは、クリーンなサンプルを採ることだった。彼はそれを聞いていたと思うし、その結果は良かったよ」

