注目の新大関、安青錦(21)を筆頭に、義ノ富士(24)、藤ノ川(20)ら若手の台頭が目立ち、土俵は空前の盛り上がりを見せているが、そんな中で浮かない顔を見せているのが横綱4場所目となる大の里(25)だ。
順風満帆だった大の里に突然、それも深刻な試練が襲ったのは先場所(九州場所)13日目の安青錦戦だった。
寄り切ったとき、左肩鎖関節を脱きゅうし、まだ優勝の可能性を残していたにもかかわらず、千秋楽を休場してしまったのだ。
「診断検査は全治1カ月。このため、大の里は冬巡業を全休し、治療に専念しましたが、ケガの経験の多い親方たちの話を総合すると、肩のケガは回復具合がなかなか分からず、また再発しやすいので、非常にやっかいということです。それを裏書きするように、昨年末から稽古を再開しましたが、四苦八苦の連続。とうとう初日直前、自分の部屋で行った稽古は非公開にしました。よほど無様な姿を見せたくなかったのでしょう」(相撲ライター)
【関連】連続休場、引退も危惧される横綱・大の里「肩の脱きゅう」後遺症
横綱、肩は大丈夫?
初日4日前の7日、佐渡ヶ嶽部屋で大関琴桜と行った稽古。大の里は最後に5連勝し、なんとか格好をつけたが、それ以前の12番は2勝しかできず、同行していた師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「(上半身と下半身の)バランスが悪い」と終始渋い顔だった。
この前日、境川部屋に出稽古した際も、平幕の平戸海に苦戦する姿が目立ち、見かねた境川親方(元小結両国)は「横綱、肩は大丈夫?」と声を掛ける場面があったほど。
八角理事長(元横綱北勝海)も気が気ではない。
5日の稽古総見で王鵬や平戸海らを相手にお茶を濁す姿を見て「時間が足りない気がする」と首を捻り、高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「返って場所前に調子が悪い方が大事に取るので、取りこぼしが減るもんだ」と庇ってみせた。
豊昇龍(26)も膝痛を訴えている。
年明け早々、不安を抱えた両横綱が揃って途中休場の悪夢もあり得る。
「週刊実話」1月29日号より
