フォースインディア在籍時代のエステバン・オコンは、チームメイトのセルジオ・ペレスとは厳しいライバル関係にあった。最近になり、オコンが当時の状況について振り返った。
マノーでの9戦の経験を経たあと、オコンは2017年にフォースインディアへ加入。F1の初フル参戦となったこの年に、オコンは既に6度の表彰台獲得経験を持つペレスとチームを組むことになった。
「そうだね、かなりのプレッシャーがあった」とオコンは、F1公式の『Off The Grid』の中で語った。
「とても経験豊富なドライバーであるチェコと戦っていたからね。彼は中団グループで安定してポイントを稼ぐ存在で、おそらく最も安定していたと思う」
当時、フォースインディアのマシンVJM10は総合的に見て4番目に速いマシンであり、好結果を狙えるポテンシャルはあった。しかし、いくつかのインシデントによってチームは大量のポイントを失うことになった。バクーでは、両者がトップ5を走行していた中でオコンがペレスをウォールに押し込む形となり、逆にスパ・フランコルシャンでは、ラ・ソースからオールージュへ向かう下り区間で、ペレスが2度にわたってオコンをイン側の壁へと追い込んだ。
このインシデントの際、憤慨したオコンは次のように語っていた。
「彼が死にたいのか何なのか分からない。今日は多くのポイントを失った。非常に大きなリスクを負った。何の理由もなく、命を危険にさらしたんだ」
引き続きチームメイトとなった2018年もドラマは続いた。シンガポールGPのスタート直後、フォース・インディア同士の接触によってオコンはウォールに叩きつけられ、この時チームはペレスに非があると判断した。
あれから7〜8年が経過。現在のオコンは当時を振り返り、一連の出来事には自身の若さゆえの衝動性も関わっていたと捉えている。
「2017年の最初のレースでは、明らかに出遅れてスタートした」と彼は説明する。
「でも、その後はうまく追いつくことができた。そして、かなり接近したレースをするようになった。自分がミスをした場面もあれば、必ずしも自分のせいではなかったと思う瞬間もあった」
「あの時の僕はとても若く、経験も不足していた。とにかく全力でプッシュして、自分に何ができるのかを示したかったんだ」
「あの頃はただ激しくレースをして、できる限りベストを尽くそうとしていただけだ。それが、あの年に多くのポイントを獲得できた理由でもある。なぜなら、チームとしてはとても良いレースができていたからだ」
「変えたかったと思うこともある。スパの一件とかね。ああいうことは起きるべきではなかったし、チームにポイントを失わせてしまった」
「知ってるだろうけど、僕はキャリアの中で、やってはいけなかったミスもしてきた。でも、そこからどう学ぶかが大事だ。誰もが失敗をするし、それをどう乗り越えるかが重要だ」
「当時の僕にとっては、サーキット上でのことが何よりも大切だった。今でも基本的にはそう思っているが、別の形で進むこともできたはずだ。あの時チェコに対して抱いていた敬意や、そして今も持っている敬意を考えれば、違う結果になって欲しかったと思う」
2017年には状況があまりにも悪化したため、フォースインディアは一時的にチームオーダーを出すことになった。チームのコンストラクターズ選手権の状況は安定していたにもかかわらずだ。
「チームとして、とても良い結果でシーズンを終えた」とオコンは付け加える。
「(コンストラクターズ選手権で)4位だったし、僕自身も初のフルシーズンでトップ10入りを果たした。だから、全体としては非常に堅実だった」
当時のフォースインディアは財政状況が厳しく、高額な費用が発生するクラッシュを許容できる状況ではなかった。しかしその問題は、2018年半ばにローレンス・ストロール率いるコンソーシアムがチームを買収することで一応の決着を見た。チームは現在、アストンマーティンとしてF1に参戦している。

