マックス・フェルスタッペンが、ニュルブルクリンク北コース(ノルドシュライフェ)を舞台に行なわれたニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第9戦にあたる第57回バルバロッサプライズに参戦。同コースで行なわれるGT3レースに初めて挑み、後続に大差をつける圧勝劇を披露した。
フェルスタッペンは、F1イタリアGPとアゼルバイジャンGPの合間を縫ってNLS第7戦に参戦。下位クラスとなるポルシェのGT4マシンをドライブし、まずはGT3マシンでレースに出走するために必要なDMSBノルドシュライフェ許可証(DPN)“Permit A”を取得することができた。
そしてフェルスタッペンは、NLS第9戦(4時間耐久)にエミル・フライ・レーシングからエントリー。マシンはフェラーリ296 GT3、チームメイトはクリス・ルルハムであった。
スタートはフェルスタッペンが担当し、3番手から一気に首位に浮上すると、その後は安定した走りを見せ、2時間から経過した頃には後続に約1分の差をつけた。その後はルルハムにステアリングを託し、最終的にはデニス・フェッツァー、ヤン・マーデンボロー、ファビオ・シェーラーがドライブするフォード・マスタングGT3に24.5秒差をつけてトップチェッカーを受けた。
「最初の2スティントは本当にうまくいった。ドライコンディションでは、マシンが完璧に機能したんだ」
フェルスタッペンはレース後にそうコメントした。
「予選は少し運が悪かったけど、決勝ではトラフィックの状況も含めて全てうまくいった。この2スティントでは大きなミスはなかったと思う」
「そして初めての挑戦でここで優勝できたなんて、本当に素晴らしいことだ」
フェルスタッペンは以前から、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦したいという意向を語っており、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコも、これを容認するつもりであることを明かしていた。スケジュール的には、早ければ2026年のニュルブルクリンク24時間レースに参戦する可能性がある。
フェルスタッペンは今回も、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦したい旨を明確に語った。
「もちろん、いつか24時間レースに出場したいと思っている」
そうフェルスタッペンは語った。
「来年参戦できるなら、もちろん挑戦する。でも、僕にはまだ経験が足りない。それが現状だ。だから来年は、ここでもっと多くのレースができればいいと思っている」

