現地1月18日に開幕したシーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」は同日に男子シングルス1回戦が行なわれ、昨年準優勝で世界ランキング3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/28歳)がセンターコート第2試合に登場。同41位の若手有望株ガブリエル・ディアロ(カナダ/24歳)を6-7(1)、6-1、6-4、6-2で下し、同大会10年連続10度目の初戦突破を果たした。
この日のズベレフは、2025年6月の「リベマ・オープン」(ATP250)でツアー初優勝を果たしたディアロを相手に、タイブレークの末に第1セットを落とした。しかし第2セット以降は得意のストローク戦で主導権を握り、試合の流れを完全に引き寄せて逆転勝利。終わってみればブレークを許したのはわずか1度だけという安定感のある内容で2回戦進出を決めた。
しかし悲願の四大大会初優勝に向けては試練が続く。ズベレフの2回戦の相手は現地19日に行なわれるアレクセイ・ポピリン(オーストラリア/現50位)とアレクサンドル・ミュラー(フランス/同52位)による1回戦の勝者で、どちらが来ても強敵だ。
また3回戦以降もキャメロン・ノーリー(イギリス/元8位/現27位)、アンドレイ・ルブレフ(ロシア/元5位/現15位)、ダニール・メドベージェフ(ロシア/元1位/現12位)、カルロス・アルカラス(スペイン/現1位)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/元1位/現4位)、ヤニック・シナー(イタリア/現2位)ら強豪との対戦が想定される。
これを踏まえ、試合後のメディア対応でズベレフは「正直に言って、ドローを見た時は前向きな気持ちにはなれなかった」とコメント。その上でディアロ戦を振り返り、次のように語った。
「彼はとても若く、才能豊かで信じられないほどアグレッシブな選手。第1セットは自分のベストなテニスができなかったが、『これ以上悪くなることはないだろう』と気持ちを切り替えられたし、それ以降のプレーはうんと良くなった」
難しい初戦を乗り越えた今、ズベレフはタフドローを乗り越えることにも意欲満々だ。
「昨年のウインブルドンでは、ディアロと似たタイプの(アルテュール・)リンダークネッシュ(フランス/同28位)に1回戦で負けてしまった。そういう試合を乗り越えた後は、ポジティブなものが得られると確信している。そういう状況を試されることで、自分がどのレベルにいるのか、特にタフな場面でわかるようになるからだ。最終的には、大会を通してどうチャレンジしたのかが重要になる」
1型糖尿病を抱えながら過酷なツアーを転戦し、さらには右足首の大ケガからの復活も果たすなど、幾多の困難に立ち向かってきたズベレフ。まだまだ厳しい戦いが待ち受ける中、彼がその先にどんな景色を見せてくれるのか、次戦以降のパフォーマンスにも注目したい。
文●中村光佑
【動画】ズベレフVSディアロの「全豪オープン」1回戦ハイライト
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