
ゲームデザイナーとして活動していたオーレン・ペリが監督・脚本を務め、深夜に自宅で起こる怪奇現象を定点カメラで記録しようとするカップルを描いた『パラノーマル・アクティビティ』は、2007年秋にスクリームフェストで初上映。斬新な切り口で業界関係者たちを驚愕させ、そのなかの一人であったブラムはプロデューサーに名乗りを上げると、劇場公開に向けて奔走。
スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスとの契約を勝ち取ったものの、同社はリメイク版を製作して劇場公開することを打診。ところがオリジナルのテスト試写でその完成度の高さを目の当たりにしたことからリメイクを断念し、エンディングなど一部シーンに修正を加えることに留めて劇場公開することを決定した。

映画祭での初上映から2年越しで劇場公開された際には、12館での限定公開ながら口コミで話題が広がり、みるみる上映規模を拡大。公開5週目にして北米週末興収ランキングのNo. 1に立ち、その成功を受けてシリーズ化が決定。2010年代前半だけで5本の続編が製作され、シリーズ6本の累計興収は北米だけで4億ドルを突破。2021年にはリブート版である『パラノーマル・アクティビティ7』(21)が配信公開された。
そんな「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの再始動が最初に報じられたのは2025年12月。ブラムハウス・プロダクションズとパラマウントがタッグを組み、引き続きブラムと、シリーズの生みの親であるペリが製作に参加。さらに、「死霊館」や「ソウ」、「インシディアス」など人気シリーズを世に送りだしてきたジェームズ・ワンがプロデューサーの一人として本シリーズへ初参戦を果たすことも明らかに。

シリーズの大ファンを公言しているワンは、「じわじわと忍び寄ってくるストーリー展開と、見えないものへの恐怖。これらを巧みに描きだす力に魅了されてきました。この伝説をさらに広げ、恐怖のファウンド・フッテージ・フランチャイズの新たな進化をかたちづくることを楽しみにしています」と、抱負を語っている。
また、新作の監督に抜擢されたのは、昨年のファンタジア国際映画祭でお披露目された長編デビュー作『Undertone』がA24配給のもと今春北米公開を控えているイアン・トゥアソン監督。現時点ではストーリーやタイトル、過去作との関連性については明らかになっていない。シリーズとしては6年ぶり、そして劇場公開作としては12年ぶりに復活を果たす「パラノーマル・アクティビティ」。続報に乞うご期待!
文/久保田 和馬
