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バルセロナはあくまで“仮の姿”。2026年F1新時代、3回の開幕前テストを通して「大きく異なるマシンが見られるはず」とハース

バルセロナはあくまで“仮の姿”。2026年F1新時代、3回の開幕前テストを通して「大きく異なるマシンが見られるはず」とハース

2026年シーズン最初のF1プレシーズンテストまで、あと1週間となった。ハースの小松礼雄代表、そしてテクニカルディレクターを務めるアンドレア・デ・ゾルドが、新車VF-26の発表に際し、開発のタイムラインや今後のテストの展望などについて語った。

 アメリカで華々しくお披露目を行なったレッドブルとレーシングブルズに続き、ハースは2026年仕様のカラーリングを公開した3番目のチームとなった。その実車の姿は、1月26日からスペインのバルセロナ-カタルニア・サーキットで行なわれるプレシーズンテストで明らかになるだろう。

 車体とパワーユニット(PU)の規則が大きく変わるということもあり、各チームは昨シーズン中からできる限りのリソースを2026年マシンに注いできた。中にはフェラーリのように、昨年の春先の段階から2025年マシンの空力開発をストップさせたチームもあったが、混戦の中団グループにハースにとってリソース配分は悩ましい問題だったという。

「このプロジェクトは2024年後半、新車のコンセプトを検討する少人数のグループから始まり、(2025年用マシンの)VF-25の発表までその体制が維持された」

 デ・ゾルドはそう語る。

「その後は2026年のプログラムに向けてリソースの配分が徐々に進み、昨年のサマーブレイク後には完全に切り替わった。選手権争いが非常に接戦だったため、VF-25に取り組む小規模なチームをかなり遅い時期まで残す必要があり、マネジメント面では難しい判断を迫られたが、2025年と2026年においてどこを最重要ポイントに据えるかを見極めつつ、重要なシーズンになると分かっていた1年に向けて時間を無駄にしないことが重要だった」

 彼はさらに、開発の流れについてこう説明した。

「このプロセスはマラソンのようなもので、終わりに近付いたと思ったのも束の間、実際には始まりに過ぎないのではないかと疑うようになる」

「最初のマイルストーンは、ダミーシャシーのテストと、本番用シャシーのホモロゲーションだった。何か修正が必要になれば膨大な追加作業が発生するため、迅速に進める必要があったし、当然不安もあった。幸いすべて問題なく進み、これが最初の大きな節目だったと言える」

「もうひとつの重要な局面は、フロントウイングのホモロゲーション、そのメカニズムの確定、そして想定どおり機能することを証明するためのテストだった。初めてシミュレーターに反映し、来季どこでラップタイムを稼ぐのかを検討した時、これまでとは全く異なるものになると分かった。これは、自分たちが何をしているのかを初めて評価し、今後どこに進むべきかを確認する段階でもあった。そして最後に、火入れを行なった」

 各チームの新車が出揃うバルセロナテストは、非公開ながら大きな注目を集めることは間違いない。レギュレーションサイクル初年度特有の、チームごとに異なる空力規則の解釈も見られるだろう。ただ、見どころはそこで終わりというわけではなさそうだ。

 小松代表は、各チームの空力仕様はバルセロナテスト以降、バーレーンで行なわれる2度のテストの間にも進化を続けるだろうと語った。

「バルセロナで皆さんが目にするマシンが(開幕戦の)オーストラリアでレースをすることはないでしょう。これは全てのチームに当てはまると思いますが、何しろ時期が早すぎます」

「開幕戦の2週間前に1回だけテストをする時と違って、開幕戦の1ヵ月以上前から最初のテストが始まる場合、各チームはまだその段階で風洞開発をやめるわけにはいきません。バーレーン(テスト)の最初の週に走るマシンも、オーストラリアの開幕戦の仕様と比べたら、まだ成熟していないものになるでしょう」

「バルセロナでのシェイクダウンから、バーレーンでの最後のテストまでの間に、グリッド全体で見た目の大きく異なるマシンが見られるはずです。というのもPUサイドはハードウェアがほぼ確定しているので、各々空力パッケージ(の開発)に集中するはずだからです。PUに関しては、あとはどう使いこなすか。エネルギー使用をいかに最適化するかに注力することになり、その開発は全チームにとって非常に速いペースで進んでいくことになります」

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