MotoGPなど国際バイクレースの開催地としても知られるオランダのTTサーキット・アッセン。彼らは昨年から、FIAグレード1ライセンスの取得要件について調査を行なっている。
このグレード1ライセンスは、F1グランプリを開催するために必要なライセンスである。アッセン側は、将来的にF1開催のチャンスが巡ってきた時のために準備を進めているようだ。
TTサーキット・アッセンのディレクターであるマーク・ファン・アールデレンは、RTVドレンテに対してこう語っている。
「アッセンでグランプリを開催したいという具体的な要請が来たときに、すぐ対応できるよう準備しておきたい」
「仮にそうなった場合、我々はあくまで施設提供者として関与するだけで、主催者や資金提供者になるつもりはない」
ファン・アールデレンはさらに、サーキット改修については次のように答えた。
「現時点では、変更点の多くは安全面に関するものになる見込みだ。今のところ、コースレイアウトを変更する必要はないと見ている。改修にどれくらいの時間と費用がかかるのかを把握したい。我々は今調査の途中段階で、最終報告書がいつまとまるかはまだ分かっていない」
TTサーキット・アッセンは2018年にも、F1開催を目指してFIAからグレード1ライセンス取得に向けた審査を受けている。しかしながら、オランダGP開催を巡る争いではザントフールトに敗れる格好となった。
ただそのザントフールトでのオランダGPも、2026年が最後の開催となる。2027年に向けては、ポルトガルのポルティマオが代わりにカレンダー入りすることになっているが、水面下では、オランダGP財団がF1をアッセンに呼び込むための働きかけを続けている。
ザントフールト元会長のジム・フェルミューレンは、アッセンがまずF1の予備開催リスト入りを目指すのが賢明だと考えている。彼はmotorsport.comに対してこう語った。
「アッセンには、すでに5万人以上を収容できるグランドスタンドがあるという利点がある。そこで私はTTサーキットのイベント運営に、『F1の予備サーキットとして登録し、緊急時には4〜6週間でグランプリを開催できることを伝えるべきだ』と助言した」
一方でフェルミューレンは、アッセンがF1カレンダーの常連開催地になる可能性は非常に低いと見ている。
「近年のサーキット建設にかけられている金額を見ると……ベトナムなんかは、それでいてグランプリすら開催されなかった」
「アッセンがグランプリ開催を望むなら、緊急時に代替開催できる体制を整えることが必要だ。24戦もある現在のF1カレンダーなら、そのような事態は十分起こり得る。アッセンなら、6週間ほどで対応できるだろう」

